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リードタイムとは【物流用語】

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リードタイムとは

リードタイム(Lead Time)とは、商品の発注から納品までに要するトータルの時間を指します。オペレーション品質を測る上でスピードの指標として使われることがよくあります。リードタイムは以下の4つに細分化することができます。

開発リードタイム

製品開発のための計画・立案を行う期間を指します。市場の変化や消費者の潜在的ニーズをいち早くとらえ、競合他社の一歩先をいくスピード感が求められます。

調達リードタイム

製品の生産に必要な原材料や部品を、生産現場に納入するために必要な期間を指します。原材料を自社で賄う場合は「準備期間」、外部業者に委託する場合は「発注から納品までの期間」がリードタイムとなります。調達リードタイムには輸送期間のほかに、受入に要する時間も含まれ、購入品目の数量によって長期化することもあります。

製造(生産)リードタイム

製造(生産)をスタートしてから完了するまでにかかる期間を指します。製造リードタイムには各工程間の着手から完了までにかかる「工程リードタイム」、それぞれの工程内における各作業の着手から完了までの「作業リードタイム」に分けられます。

配送リードタイム

生産した製品を納品するまでに必要な期間を指し、製品の梱包から発送までの期間も含まれます。

リードタイム短縮のメリット/デメリット

近年、リードタイム短縮化のニーズが高まりを見せています。目まぐるしく変化する市場に対し、開発、製造に携わる期間を短縮できるほど、タイムリーに製品を市場に投入することができ、顧客満足度もさることながら、サプライチェーンを構成する企業にとって多くのメリットをもたらします。

日本の製造業のサプライチェーン全体のリードタイムに関わる滞留時間は約80%と言われています。これを見るとリードタイムを縮めるポテンシャルは十分あり、伸びしろは大きいといえます。

物流目線ではどうでしょうか。ECの当日配送サービスはリードタイム短縮から生まれたサービスです。大手サイトが当日配送サービスなどを実施する目的は、リードタイム短縮により他社より優れたサービスを提供すること。多くの注文を短時間で処理することで、迅速なサービス提供による顧客サービス向上が実現、リピーター増加にも効果があります。

リードタイム短縮は在庫減少に直結します。過剰在庫を減らし、在庫時間が短くなれば出荷スピードが上がるため、仕入れから納品までの時間と在庫コストが圧縮できます。これにより保管スペースの確保や在庫管理をオペレーションするマンパワーが削減、各工程の無駄を改めて確認することも可能となります。物流改善が期待する数値を生まない現場でも試してみる価値はあります。

商品価格を極端に安くしているECサイトでは、薄利多売で多くの商品の注文を一気にこなさなければならず、副次的効果として、リードタイム短縮の設定は従業員に向けた目標設定ができる点でも大きな効果が生まれます。

とはいえ、リードタイム短縮の最大のメリットは、納品、生産のサイクルを短くすることで無駄なコストが低減、売上アップが可能となる点です。注文数増加により、キャッシュフローの改善も可能となります。見込み生産や過剰在庫を持つなどのリスクが軽減することができます。

リードタイムの短縮は、顧客に早く商品を届けて喜んでもらえるというだけでなく、商品の製造や販売、配送を行うサプライチェーンの各プレイヤーにとっても、販売機会ロスの減少となり、収益を得ることができるという点でも大きなメリットがあるといえます。

しかし、リードタイム短縮から生じるデメリットも考慮しないといけません。突発的なトラブルから生産停止となった商品がある場合、在庫分でサービス提供をまかなわなければなりません。作業の一部を外注に委託している場合は、取引先企業の稼働効率なども改善しなければ業務効率化やコスト削減には結びつきません。

近年では災害リスクによるBCP意識が高まり、2020年のコロナ禍では小売店向けの物流センターでは在庫を多く抱える事態となりました。在庫減少なのか、在庫を抱えるのか――。何か起こった場合は細かく検討する必要があります。

まずは各工程の問題点を整理、調達から納品まで、コスト面と時間を軸に、どの程度無駄があるのか、確認することが必要です。