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パレット積み付けパターン

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パレットに積み付ける作業「パレタイズ」

パレットに荷物を積み付ける作業を「パレタイズ」と言います。パレタイズを機械化している現場も増えていますが、初期費用が高額であることや設置場所が確保できないこと、荷物が機械化に向かないこと等が原因で、手作業でパレタイズを行う現場はまだまだ多いです。また、中小・零細事業者の場合、どのように積み付けるかは現場任せになっている場合が多く、現場作業者の経験に頼っていることがよくあります。手作業で積み付ける場合、重労働となるため専門の作業者を従事させている現場はありますが、トラックドライバーが積み付け作業を行っている現場も少なくありません。その場合、運賃と作業費用の分離やトラックドライバーの長時間労働が大きな問題となっています。

 

パレットへの荷物の積み付けパターンは?

パレットへ荷物を積み付ける際には、きれいに積み付けることだけではなく、フォークリフトでの移動時やトラックでの輸送時、倉庫での保管時に荷崩れしない安定性も求められます。トラックでの輸送中に荷崩れが起きてしまうと、トラックのバランスが崩れ、重大事故につながりかねません。荷崩れさせないためにストレッチフィルム等を巻く方法もありますが、ゴミが増える等の環境問題やコスト面の問題が出てきます。

 

荷崩れしにくい積み付け方

荷崩れしにくい積み付け方は、以下の3つです。

レンガ積み

レンガ積みとは、1つの段でタテ・ヨコ向きを変えて積む方法です。2段目は1段目と向きを変えて積むことから、荷崩れしにくくなります。

スプリット積み

スプリット積みは、形状が異なる荷物をレンガ積みにした際に、隙間(スプリット)ができる積み方です。レンガ積み同様に荷崩れしにくくなります。

ピンホール積み

ピンホール積みは「風車積み」とも呼ばれています。荷物をタテ・ヨコと「風車」のように積み付けていき、2段目は向きを反転させて積み付けていきます。

このように、荷崩れしにくい積み付けをするには、1段目と2段目で配置を変えて、重量を均等に分散させます。しかし、同じ形状の荷物を積み付ける際、弱い部分が潰れてしまい、荷崩れが発生してしまう可能性があるため注意が必要です。

 

数を多く積み付ける方法

数を多く積み付ける方法は、以下2つの方法があります。

ブロック積み

ブロック積みは「平積み」とも呼ばれています。1段目も2段目もすべて同じ方向に積み付けていく最も簡単な方法です。作業時間は短くなり、荷物は潰れにくいというメリットがありますが、荷崩れしやすいというデメリットもあります。ブロック積みをする場合は、ストレッチフィルムやラッシングベルト等で荷物を固定しましょう。

交互列積み

交互列積みは、1段目と方向を変え2段目を積む方法です。ブロック積みに比べると荷崩れしにくく、積み付けが簡単に行えます。しかし、荷物が正方形の場合は効果がないため注意が必要です。

また、1~3段目あたりまでブロック積みし、その上を交互列積みするという方法もあります。この方法は、ブロック積みと交互列積みのメリットを活かした積み方です。

 

積み付けの際に注意すること

パレットへ荷物を積み付けた際、荷物がパレットからはみ出している状態を「オーバーハング」と呼びます。オーバーハングしていると、荷物が破損する可能性が高くなります。木製パレットへ積み付ける場合、デッキボードの間隔が広いパレットだと、オーバーハングすることがあるため注意が必要です。

また、積み付けを現場任せにするのではなく、適切な教育の実施も欠かせません。特に作業者が初心者の場合、積み付けのパターンを知っていても、荷物のサイズが異なると、最適な積み付け方が分からなくなることが多く、荷崩れ事故につながってしまいます。荷主や倉庫業者、運送事業者等の間で、お互いに協力して、最適な積み付け方を検討できる環境を構築することが重要です。

 

まとめ

荷物の「積み付け」は、トラックへの積み込みやリフト作業、倉庫での保管時には欠かせない作業です。それぞれの荷物に適した積み付けが求められます。どれだけ効率的かつ安全に積み付けができるか、様々なパターンを学習し現場で実践しましょう。荷主や運送事業者にとっても「安全」が第一です。その一歩目が、最適な積み付けを行うことと言えるでしょう。

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