テレコとは?物流における危険性と対策を解説【物流用語】
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テレコとは
「テレコ」とは入れ違い、食い違いという意味です。関西では一般的に使われる言葉であり、様々な業界で使われています。物流業界では、倉庫等で納入先を間違った時によく使われる言葉です。A社に送る荷物とB社に送る荷物を“あべこべ”に送ってしまった場合が「テレコ出荷」となります。
テレコが発生する原因は、宛先間違いが最も多いです。手作業で宛先データを加工等している場合、事務作業のミスでデータの宛先そのものが間違っているというケースもあります。
また、商品の内容・数量はあっているものの、同梱されている納品書やその他の伝票の記載内容が間違っている、あるいは入っていない等のケースもあります。その場合も、宛先間違い同様にテレコとみなされることが一般的です。
物流におけるテレコの危険性
物流現場でテレコが発生した場合、信用問題にも派生することがあるため注意が必要です。テレコはどのような危険性を秘めているのでしょうか。
個人情報の漏洩
納品書には宛先の名前や住所、商品名等の個人情報が書かれています。宛先間違いや伝票の入れ間違いをしてしまった場合、届けるべき人でない人に住所や名前、商品名等の個人情報が漏洩することになります。
信用の低下
テレコが起きれば、指定の配達日時に届けることはできません。荷主が指定した日時に届けられない場合、荷主だけでなく着荷主にも迷惑をかけることになり、信用の低下につながります。
在庫差異の発生
テレコが起これば、帳票上の在庫数と実際の在庫数が一致しなくなってしまいます。在庫数に差異が生じている状況では、注文がきているのにも関わらず実際に棚を確認すると、在庫がない状態が発生します。お客様に迷惑をかけるだけでなく、売上の機会損失にもつながります。さらに、倉庫内の別の棚を探したり、盗難の可能性を探ったりすることになり、多くの時間と労力をかける可能性も考えられます。
テレコを避けるには
テレコが発生する原因は、複数の要因が組み合わさって発生します。その原因は、大きく分けて次のように分類されます。
作業者の習熟度
作業者の年齢・性別等の属性、作業の習熟度を指します。
設備の状態
番号の説明が汚れて読みにくくなっている等、ミスが起こりやすい環境になっていないかを確認します。また、特定の作業場所や棚番号でミスが集中して発生していないかも確認することが必要です。
作業手順
マニュアル通りに作業が行われているかを確認します。マニュアルの作業手順を省くことでミスが発生する場合があります。また、作業手順が非効率で過度な負荷になっていないかも確認します。
ユーピーアールの在庫管理サービス
当社では、「DXタグ(小型のアクティブRFIDタグ)」による在庫管理や棚卸し等を遠隔より目視不要で行うことができるソリューションを提供しています。
また、アクティブRFIDタグを搭載した「スマートパレット」であれば、パレットの倉庫内在庫や、いつ入庫・出庫したかの管理を自動化します。紛失・滞留を解消し、煩雑な紙伝票管理もなくなり、物流機器の稼働率アップ等が期待できます。
このようなソリューションを利用することで、テレコのような間違いが発生した際にすぐに追跡し、早めに原因を究明することが可能です。
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まとめ
「テレコ」とは、入れ違いや食い違いを意味します。物流業界ではテレコ出荷を指し、主な原因は宛先間違いや伝票の誤りです。テレコが発生すると、個人情報の漏洩、信用の低下、在庫差異などのリスクがあります。これを防ぐためには、作業者の習熟度向上、設備の整備、作業手順の遵守など、現場の意識改革と設備環境の改善を進めていくことが必要です。
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