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シュリンク包装とは【物流用語】

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シュリンク包装とは

シュリンク包装とは、熱収縮性プラスチックフィルム(シュリンクフィルム)で加熱し、収縮させることで商品に密着させる包装方法です。カップ麺、CD、ゲームソフト等に広く用いられており、商品を透明フィルムの袋に入れる、またはフィルムで覆った後、専用の包装機で加熱することでフィルムが収縮し、商品を密封加工できます。

シュリンク包装は用途に応じた種類があり、1個単位で包む「ユニットシュリンク包装」、複数商品に対応する「マルチシュリンク包装」のほか、パレット全体の荷崩れ防止を目的とする「パレットシュリンク包装」等があります。

シュリンク包装は商品への異物混入を防止するセキュリティ面、商品を密封することでゴミが入ることを防ぐ清潔感のほか、商品の形状や大きさに関係なく、複数アイテムを包装できる点がメリットです。流通・物流分野での利用が一般的ですが、精密機械等を屋外に長期保管する際に錆や紫外線から保護する目的で利用されることもあります。また、養生シートの代わりとしても活用することが可能です。

シュリンクフィルムの主な素材には、ポリエチレン(PS)、ポリスチレンテレフタレート(PET)等が用いられています。

ポリスチレンは、コストが安価で一般飲料、食品、トイレタリー等を中心に採用されています。収縮特性に優れて、ミシン目加工による剥離性が良好のため、汎用性が高い点がメリットです。一方で、素材の強度が低く熱や油に弱く劣化しやすいといったデメリットもあります。

ポリスチレンテレフタレートは、耐熱性、耐摩耗性、耐内容物適正に優れ、ホット飲料のボトル、芳香剤、鍋焼き用蓋材等に利用されています。高強度かつ薄膜化が可能ですが、収縮時の仕上がりが劣りミシン目加工の剥離性が低い点がデメリットです。

近年では、PSとPETそれぞれの特性を兼ね備えた「ハイブリッドスチレン(HYBRID)」も採用されるようになりました。ミシン目開封性や収縮仕上り性の向上、耐内容物適性・耐熱性の強化、腰強度・高い光沢・寸法安定性が向上する等のメリットがあります。

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