荷役とは？意味とその重要性、効率的な物流を支える荷役作業の全体像を徹底解説

荷役とは、物流過程におけるモノの取り扱いに関する作業の総称です。トラック・貨車・船舶・航空機等の輸送機器への積み下ろし、運搬、積み付け、取り出し、仕分け、荷揃え等、多岐にわたります。

荷役作業の内容

小型の荷物の場合は人力による手作業、大型の荷物の場合はフォークリフト・トップリフター・クレーン車等の機材を用いる等、荷役作業は扱うモノによって異なりますが、大まかな作業の内容は以下のようになります。

1. 積み下ろし

車両、船等からの積み込みや取り下ろし作業です。コンテナ等への荷物を積み込み(バンニング)、取り下ろし(デバンニング)を指すこともあります。

2. 運搬

人力や巻き上げ機、運搬機等を用いてモノを運び移す作業です。

3. 積み付け

荷物を規則正しく積み上げる一連の作業です。パレットへの積み付けをパレタイズ、パレットからモノを取り下ろす作業をデパレタイズといいます。

4. 入庫

倉庫・物流センターに荷物を入れ、一時保管する作業を指します。入荷は、出荷元から受け入れ側の倉庫に到着することを意味します。

5. 格納

入庫した荷物をラックや自動倉庫等、指定の場所に保管する作業です。倉庫によっては保管場所を固定しないフリーロケーションを導入することもありますが、WMS(倉庫管理システム)等で管理が必要となります。

6. 仕分け

荷物を品種別、出荷先別等に分類する作業です。宅配便等のクロスドッキングを導入する場合は、行き先(エリア)ごとに商品を並び替える作業となります。

7. ピッキング

保管場所から必要なモノを必要数取り出す作業です。庫内作業で最も多くの時間と人手を必要とします。

8. 荷揃え

出荷する荷物を積載する車両や方向別にあわせて集める作業です。荷合わせともいいます。

9. 出庫

物流センター・倉庫等の保管場所からトラックで荷物を出す作業です。

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