IoT(Internet of Things)とは?すべてのモノがインターネットにつながる
IoTとは、従来のパソコンやサーバーだけでなく、すべてのモノがインターネットにつながる技術革新のことです。すでに導入が進んでいるIoT機器の具体例として、スマート家電、自動運転車、産業用ロボットなどがあります。IoT機器は、とりつけたセンサーから情報やデータを集めたり、リモコンで遠くから機械を操作したりするために使われています。
そのため、新規ビジネスの創出や、生産性の向上が期待されています。総務省の試算では、2030年までにIoTの導入が進んだ場合、実質GDPを132兆円増加させる効果があります。[注1]
IoTによって実現できる2つのこと
IoT技術を利用することで、次の2つのことが実現可能です。
遠くからモノの状態を知る
IoT機器にセンサーをとりつけることで、その場にいなくても多くの情報やデータを自動で収集することができます。たとえば、気温・湿度・気圧などの気象状況や、騒音、放射線量などを観測するセンサーをとりつければ、屋内外を問わず環境モニタリングが可能です。
IoTの農業分野への応用では、土壌の状態をセンサーでモニターし、成分や水分量の管理に役立てる事例があります。身近な例では、児童や高齢者を人感センサーによって検知し、不在時に安心・安全に過ごせているかどうかを確認する「見守りサービス」があります。
遠くからモノを操作する
遠く離れたところにいても、無線通信機能のあるワイアレスタグをとりつけたIoT機器なら、リモコンなどで簡単に遠隔操作できます。インターネットとつながったスマート家電が代表例です。
たとえば、スマートフォンのアプリなどを使い、外出先からお風呂を沸かしたり、ご飯を炊いたりすることができます。IoT機器の導入によって、身近な暮らしがもっと便利に変わります。
IoTの導入でモノやサービスに新たな付加価値が生まれる
従来インターネットに接続されていなかったものをIoT化すれば、新たな付加価値が生まれます。IoTの導入には132兆円の経済効果があると予測されています。生産性の向上や新規ビジネスの創出が期待されます。