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クラウドとは? クラウドの種類・メリット・デメリットを解説

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「クラウド」と名前がつく単語や商品名を耳にする機会も増えてきました。昨今は普及率も上がってきており、データのやり取りに多くの人が使用されています。なんとなくその意味をわかっていても、詳しくはわからないという人もまだいるかと思います。

そこで今回は、クラウドの種類やメリット・デメリットを解説します。

 

クラウドとは

クラウドはソフトウェアのインストールを必要としない、誰もがアクセスしてデータのやり取りが可能になるウェブサービスを指します。
インターネットさえあれば誰もがアクセスできるため、セキュリティのために「ログインパスワード」を設定・登録をしてから使い始めることが一般的です。

 

2017年から普及しはじめているクラウドサービス

クラウドサービスが普及し始めているのは、2017年からとされています。これはプライベートだけでなく、ビジネスにおいても言えることで、総務省が発表した「平成30年版 情報通信白書」によると、クラウドサービスを一部でも利用している企業は、2017年には56.9%となっており、前年の46.9%から、10%も上昇しています。

出典:総務省「平成30年版 情報通信白書」(2025年9月26日利用)
 

クラウドの3つの種類:「SaaS」「PaaS」「IaaS」

クラウドサービスは、「SaaS(サース)」「PaaS(パース)」「IaaS(イアース / アイアース)」と3点に分類されます。

 

SaaS(サース)

SaaSはクラウド上で提供されるソフトウェアのことです。通常ソフトウェアは、インターネット等を介してユーザーがインストールしますが、SaaSの場合はプロバイダがソフトウェアを動かし、ユーザーはインターネットを介して利用します。
このサービスは主にGmailに代表されるGoogleのアプリケーションや、SNS等が当てはまります。文章だけでなく画像やある程度の容量のデータであれば容易に送受信が可能です。

 

PaaS(パース)

PaaSは、ソフトウェアを稼働させる基礎のプラットフォームを、インターネットを介して提供するサービスです。このサービスは、Microsoft AzureやGoogle App Engine等に代表されるもので、ユーザーはサービスを使用した分だけ料金を払います。

 

IaaS(イアース/アイアース)

IaaSは、開発環境(インフラ)を提供するサービスです。ホスティングと同様なイメージを覚えますが、IaaSの場合は、コンピューターのCPUやメモリーといったスペックの選択が自由に可能なため、柔軟性が高いというメリットがあります。

 

活用事例

クラウドは使用用途別に様々なサービスが誕生しています。

データのやり取りだけでなく、SOHO等の仕事を受発注するクラウドサービスや、銀行送金、またはショッピングが可能なECサイト、またインストールせずに使用できるデザイン制作サイト等、多岐に渡ります。

普段使用している、GmailやHotmail等のメールツールもクラウドサービスに含まれます。インターネットに接続さえできれば、普段使用しているコンピューターや端末以外からでもアカウントにログインしてメールの確認やデータの送付が可能なのは大きな利点です。

Fotorはクラウド上でデザインや写真の合成、タイトルの追加、エフェクト等を使用することが可能なサービスです。ログインもFacebookを介してワンタッチでログインできます。そのため、Adobe Photoshopをインストールしなくても同様の機能を使用できます。

 

クラウドサービス導入のメリット

クラウドサービスを利用することで得られるメリットは大きく3点あります。

 

1. 導入・運用コストの削減が可能

クラウドに対し、自社のサーバーでソフトウェアを運用するオンプレミス型という方法があります。これは、社内にサーバーを設置する必要があり、サーバー購入費と維持費がかかってしまいます。また、保守点検に人件費がかかってしまいます。
しかし、クラウドサービスであれば、自社でシステムを持つ必要がなく、維持をする必要もないため、設備投資費、月額料金、人件費を大幅に削減することが可能です。

 

2. どこにいてもサービスが利用できるためテレワーク等にも対応可能

クラウドサービスはインターネットにさえ接続できればどこからでもサービスを利用できます。そのため、ユーザーがどこにいてもデータの受け渡しが可能になり、「テレワーク」といった様々なワークスタイルにも対応できます。
働き方改革が叫ばれるようになり、テレワークのようなワークスタイルは今後ニーズが高まります。クラウドは働き方にも多様性が求められる時代にフィットしたサービスとされています。

 

3. 業務のオートメーション化と効率化

クラウドサービスの一種である、SaaSは経理・人事・営業・マーケティング等、あらゆる業務をオートメーション化することが可能です。

現在は SFA (営業管理システム)、CRM (顧客管理システム)、クライアント運用管理ソフトウェア、MA(マーケティングオートメーション)、様々なニーズを満たすSaaSが登場しています。勤怠管理、人材管理、採用管理、 プロジェクト管理等の「管理」を得意とします。

参考記事:コラム「SaaSとは?」はこちら
 

覚えておきたい クラウドサービスのデメリット

クラウドサービスを利用する際は、メリットだけでなくデメリットも確認しておきましょう。デメリットを理解し、適切なサービスを選択することが大切です。

 

1. セキュリティレベルに注意が必要な場合がある

クラウドサービスのなかには、セキュリティ対策が不十分なものもあります。特に無料サービスに関しては、セキュリティが十分でないものが目立ちます。そのため、こうしたサービスを利用する際には、社外秘のデータ等が外部に流出するおそれがあります。脆弱性の対策には、開発者からセキュリティパッチの提供が必要です。

 

2. 自由度が制限される場合がある

クラウドサービスの場合、オンプレミス型と異なり、自社がシステムを構築するわけではありません。そのため、自社の仕様に完全に一致するサービスが受けられるとは限りません。
オンプレミス型であれば、ユーザーが自身でシステムを構築するため、都度、仕様や要望に近づけることが可能な自由度があります。しかし、クラウドサービスの場合は、この自由度が劣ってしまう傾向にあります。

 

クラウドサービスの可能性

クラウドサービスによって、様々なウェブサービスを利用することが可能になります。

サービスを利用する手間がかからず、必要な時にアクセスしてすぐに使用できます。また、データをリアルタイムで確認することもできる等、クラウドサービスはインターネットユーザーや企業がフル活用できるシステムです。

今後、時間をかけずに「ビジネスやコミュニケーション」を促進するクラウドサービスの可能性は広がり、それに伴いクラウドファーストの考え方が浸透すると予想されます。

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