M2M分野における導入事例 iot m2m 違いについても言及【IoT活用事例】 | 物流機器・輸送機器のレンタル | upr

M2M分野における導入事例 iot m2m 違いについても言及【IoT活用事例】

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☑このページで紹介している内容はシステム開発が必要です。
☑このページで紹介している内容はIoTの活用案です。
 

M2M分野で期待される課題

M2Mとは「Machine to Machine(機械から機械へ)」という言葉の略称であり、その名の通りMachine(機械)からMachine(機械)同士で直接情報をやり取りしている状態のことを示している言葉です。

国内外の様々な業種で「機械化から自動化へ」と言った形で、機械がなかなか判断できないため、人間が間に入って埋めていた作業を機械同士の情報のやり取りにより、自動化していくことが期待されております。

例えば、何か異常や異変が起きた際、通常の機械だとアラームを鳴らす等、その機械で完結する動きしかできなかったのが、異常や異変情報を他の機器に伝えることで、管理担当者に知らせる、他の機械を動かす等、対応を機械同士の動作で完結させる、といったことが期待されております。

その背景としては、国内市場の労働力人口不足が挙げられます。

昨今、国内では製造業や物流、メンテナンス(保守)業、医療・介護等は現場作業が多く、体の負荷が高い業種の人材確保が難しくなってきています。また、何か起こった際に人命に結びつくことがあったり、大きな事件により企業の価値に大きくマイナスが発生することもあるため、責任を重く感じて遠ざけている、といった要因も考えられるかもしれません。

同時に、それだけでなく国内で少子高齢化が今後も進むことが懸念されており単純に働き手の母数が減る、ということがあって仕事をできる限り自動化することは急務であると言えます。

既に多くの業種で「自動化」は実施され始めているものの、

  • 何らかのルールに従って報告する
  • 何らかのルールに従って簡単な操作を行う
  • 何らかのルールに従って記録をする

といった単純作業であったとしても、機械自身でその判断ができるようにするためには先端の高価な設備を導入する必要があります。

M2Mの分野では、こういった投資コストとの対比も検討しなければならないところも課題として考えられます。

 

M2MとIOTの違い

M2Mと同じように、近年よく使われるのがIoTという言葉です。似たような概念でとらえられていますが、具体的にM2MとIoTに、どんな違いがあるのでしょうか。IoTとは、「Internet of Things(モノの インターネット)」の略称であり、あらゆるモノをインターネットにつなぐことです。一方でM2Mは前述のように機械同士を主にセンサーネットワークでつなぎ、直接データをやり取りすること。基本的には、IoTのように情報をインターネットやクラウドに送る機能を有してはいません。もちろん、M2MとIoTを組み合わせることはできます。M2Mで交換されている情報はIoTによりインターネット上で収集可能となり、さらにはそれをクラウドで共有することもできるようになります。M2MとIoTは、これからますます密接に関わっていくでしょう
 

IoTとは

IoT(Internet of Things)とは、人間社会のあらゆるモノがネットワークで相互につながり、得られたデータを分析・活用することで、新たな価値を創造する技術のことです。

これまでも、PC、タブレット、スマートフォンなどの情報機器はネットワークにつながっていました。IoTの枠組みでは、情報機器だけでなく、自動車、家具、家電製品、工場設備、FAシステム、インフラなど、従来はインターネットに接続されていなかったモノも対象です。

モノからデータを収集し、クラウドに送り、リアルタイムに分析・解析することで、従来では考えられなかった製品やサービスが実現します。たとえば、ウェアラブル端末で患者の生体情報をモニタリングし、遠隔地から精度の高い診断治療を行う医療サービスや、生産設備にセンサーと通信機器を取り付け、機械やシステムの稼働状況をオンラインで一元管理する生産管理システムなどが登場しました。

少子高齢化にともない労働人口が減少する中、IoTを活用した新たな製品・サービスの開発が欠かせません。とくに、人手不足に悩む物流・運送業界、地方を中心に医師やスタッフが不足する医療・介護では、IoTの活用がソリューションとなります。

 

M2Mとは

あらゆる人とモノがインターネットにつながるIoTに対し、機械と機械同士が直接ネットワークでつながるのがM2M(Machine to Machine)です。
IoTよりも古くから実現していた技術であり、2000年代前半に構想された「ユビキタスネットワーク社会」の中でも、テレメトリング(遠隔地の計測データの読み取り)やセンサーネットワークの一環として触れられています。[注1]

M2Mには2種類あり、機械が相互に通信しあうことで人間の作業者にデータを提供するタイプと、機械が相互に制御しあうことで人の手を介さず作業を自動化するタイプがあります。
従来はどちらかといえば前者がM2Mの主流でした。たとえば、自動販売機の在庫管理システムが挙げられます。自動販売機のセンサーが在庫不足を検知し、在庫管理システムにデータを送りますが、配送計画を立て、商品の補充を行うのはあくまでも人間です。

近年は後者のタイプのM2Mが注目を集めています。機械が機械を相互に制御しあい、人間がその場にいなくても自動で作業を行うことで、将来的な労働力不足への有効なソリューションになると期待されているからです。
たとえば、自動車の自動運転技術にも、AIと組み合わせてM2Mの技術が使われます。自動車の車載システムが相互に制御しあうことで、車間距離を保ったり緊急停止したりと、人の手によらない走行が可能になります。
 

IoTとM2Mの違い

IoTとM2Mの違いはどこにあるのでしょうか。

まず、IoTとM2Mではネットワークを通じてつながるモノが異なります。
M2Mではあくまでも機械(machine)がつながるのに対し、IoTはインターネットを通じてあらゆるモノ(things)・人・システムがつながります。M2Mのネットワーク自体がIoT技術によって他のモノとつながることもあり、機械同士がつながるM2Mの世界をさらに拡張したものがIoTだという見方が可能です。

また、IoTとM2Mでは、モノ(機械)同士の通信方法も違います。
近年のM2MにはLTE・Wi-Fi・無線LANなどの外部ネットワークを使ったものもありますが、どちらかといえばインターネットに直接つながっていないクローズドな通信環境が主流です。一方、IoTはあらゆるモノや人がつながるという特性から、インターネットへの接続を前提とする技術です。

最後に、IoTとM2Mでは目的や得意分野が違います。IoTはモノ・人・システムを接続し、得られたビッグデータを活用することで、新たな製品やサービスを開発するのが主な目的です。
M2Mは機械同士を接続し、相互に制御させることで、生産性や業務効率を改善することが得意な技術です。もちろん、IoTとM2Mを組み合わせ、両者の強みを生かした製品やサービスも多数登場しています。
 

M2Mの活用事例

以下では、一般的に考えられているM2M・IoTサービスの例を御紹介いたします。

  • 自動車の車両追跡

デバイス

  • ユーピーアールのIoTデバイス「なんつい」

アプリケーション

  • 「なんつい」の専用WEBアプリケーションの「なんついWEB」

自動車の車両に特定のデバイス(この例ではIoTデバイス「なんつい」)を取り付けることで、現在車両がどこにいるのか?という情報を管理者がスムーズに把握することができます。こういったトラッキング用のIoTデバイスが無い場合、自動車の配車指示や到着時刻の予想などの管理を行う場合はそれぞれの企業の配車管理担当の人間が、それぞれのドライバーに連絡をとり「何時頃到着するのか?」「別の場所に向かうことができるか?」などを個別に各車両・ドライバーの情報を確認する必要があり、規模によってはその各車両・ドライバーの情報を確認するだけの業務で専任の管理担当が必要になったりすることがあります。

位置情報端末による自動車の追跡を行う、つまりM2MとIoTを導入することで、その専任の人間がやっていたことを「自動化」することができ、人のリソースを削減することができます。

  • 駐車場管理

デバイス

  • 通信モジュール付きの精算機

アプリケーション

  • 「UPR OCEAN」をプラットフォームとしたアプリケーション構築

M2M、IoTが活用される以前、コインパーキングなどの機械化されたサービスは、定期的に現金の回収や売上情報の取得、故障器の有無等のメンテナンスを行う必要がありました。

精算機などの機械は自分の状態、売上金額や故障状態などを理解することができますが、その情報を管理する人間に伝える術がないため、定期的なメンテナンスで紙のレシートを発行して集めたり、現地に赴いて漸く故障している状況がわかったり、逆に何も起きていなかったとしても人が対応することが必要でした。

コインパーキングの自動精算機をM2Mに対応させ、IoTで売上情報を自動でインターネット上に報告する仕組みを導入。故障などの異常が起きた際には警報通信を利用することで遠隔地まで知らせることができるようになりました。

自動精算機にM2M・IoTを導入することで、情報をもとに管理者が「定期的」にではなく「必要最小限に適切な時期」にメンテナンスできるようになり、手間が削減されサービスレベルも向上しました。

  • エレベーター遠隔監視

デバイス

  • エレベーター監視装置にM2Mモジュール取付

アプリケーション

  • 「UPR OCEAN」をプラットフォームとしたアプリケーション構築

エレベーターは、人命にかかわる事故等も起きる可能性があり、それが知られていることもあったため古くから監視装置が取り付けられています。

そのためM2MおよびIoTでは、よく例として挙げられる分野のもので、競争も激化しております。エレベーターのメンテナンス・管理はメーカー系の企業と独立系の企業が競争を行っており、サービスレベルの向上が生存戦略として必須になっております。

機器をM2M化することで、無駄な稼働を防いでコストを最適化し、異常発生の際にはIoTによりできるだけ迅速に対応できるように警報システムを導入しております。


 

その他のM2M事例

M2M・IoT分野の際たるものとして、自動車の「自動運転」が挙げられます。

今後のビジネスの発展として非常に期待されておりますが、自動車運転の様な精度の高い操作を人間が管理することなく、機械のみの判断で実現することができるのか?また、人命に関わる部分を人間が見ていなくても良いのか?等、の課題解決が望まれております。
また、悪質なハッキング等を受けた際には、全く管理できなくなるのではないか?といったインターネット・通信を利用するM2M・IoTならではの危険性も指摘されておりますが、人手不足やヒューマンエラーによる事故の解決策として非常に期待されております。

「スマートメーター」の様なガスや水道のエネルギー消費、といった数値情報を常に監視・管理するためのM2Mは既に広く普及しており、今後は必須のM2Mサービスになっていくのではないかと考えられます。
 

IoTとAIの違いについて

【IoT】と【AI】、まとめて語られることの多い二つのキーワードですが、その定義や役割は異なります。

IoTの正式名称は「Internet of Things」であり、よく「モノのインターネット」という言い換えかたをします。様々な「モノ(物)」がインターネットに接続され、それぞれが情報連携・交換することで新たな価値を創出する、といったような内容のものです。
対して、AI(人工知能)の正式名称は「Artificial Intelligence」であり、厳密な定義がされていないのが現状です。平易な言い方をするのであればコンピュータの計算機能などを用いて「知能」を研究・構築するもの、または人間にしかできなかった行為をデータの利用により機械的に実行する、といった内容のものです。

2つのキーワードは、今後のIT分野で期待されるテクノロジーとしてよく並べて語られますが、IoTは情報の収集や、蓄積・転送・加工といったところが主な役割で、それらを元に自動制御に連携させていくことができますが、「分析」は人間がやり、どのような自動制御にするべきかを設定するのも人間が行います。AIはそういった人間にしかできなかった「分析」や「判断」を機械的に行うことを期待されているテクノロジーです。

【IoT】と【AI】は、担う部分の異なるテクノロジーですが次世代の技術では両者を活用することでさらなるイノベーションが期待できます。
 

ユーピーアールの提案・強み

  • 豊富なM2Mのノウハウによる相談窓口

ユーピーアールは、古くはユビキタス、M2M等の言葉の時代から遠隔監視・遠隔制御などのM2Mサービスのご相談を受けてきました。そのため「M2M導入による効率化をしたいけど、どうしたら良いかわからない」といった企業様のお悩みを多数お受けしてきております。

M2M・IoTの専門性の高い内容をお伝えするのではなく、お客様の情報・技術・予算的な様々なお悩みに対してどのように解決すべきかご相談に乗ることが出来ます。

  • パートナーリンクを利用したお客様好みのシステム実現

長年のM2Mサービス構築による、多数のパートナーと協業してまいりました。

1社の川上から川下まで全て提供する、ワンストップのM2M・IoTサービスではデバイス開発、アプリケーション開発、システム設計など多数の役目を1社で行わなければならなくなります。

ユーピーアールでは自社で全てをご提案できるワンストップのM2M、IoTソリューション・パッケージをご用意しながらもお客様のご要望に合わせて最適なデバイス、設備、パートナーを選び、満足度の高いシステム構築を行うことが可能です。

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