アシスト
スーツ
MENU
 

4月20日は腰痛ゼロの日

 

■腰痛ゼロの日とは・・・
「420(腰痛ゼロ)の会」代表の本坊隆博氏(日本カイロプラクティックドクター専門学院 名古屋校学院長)が制定。
日付は「腰(4)痛(2)ゼロ(0)」と読む語呂合わせからきており、腰痛に悩んでいる人をゼロにしたいとの想いが込められています。
―腰痛ゼロコンテンツ―
1.腰痛のエキスパート4名による対談

2.腰痛と離職に関する調査について

腰痛ゼロの日コンテンツ①:4名による対談「腰痛について本気で考えてみた」というテーマで腰のエキスパート4名に語っていただきました!
腰痛予防の一番のキーワードは「良姿位(りょうしい)」

 

◆本坊 隆博(ほんぼう たかひろ)
420(腰痛ゼロ)の会代表、日本カイロプラクティックドクター専門学院 名古屋校学院長
岐阜県出身
整体院の経営とカイロプラクティックの専門学院の学院長を務めている。父親の腰痛がカイロプラクティックにより劇的に回復したことから、カイロプラクティックの研究を始めた。
◆米田 貢(よねだ みつぐ)
金沢大学 医薬保健研究域 保健学系 准教授
富山県出身
リハビリテーション専門職の作業療法士を教育。大学病院などの診療にも従事。スムースな動作を獲得する運動学習の脳と身体のメカニズムを研究し障害を持った方の回復に役立てている。基礎的な動物実験から人の研究、またセンサーを使った実験なども行っている。
◆千田 紘生(せんだ ひろお)
キネシオテーピング協会 東海支部副支部長
愛知県出身
本坊先生の元生徒。自身のケガによる職場の離職経験により予防医学に興味を持つ。現在はキネシオテーピングの普及活動をしている。
◆長澤 仁(ながさわ ひとし)
ユーピーアール㈱ アシストスーツ事業部長
千葉県出身
2010年より腰への負担を軽減するアシストスーツの研究開発をしている。数千社の作業現場に足をはこび、現場目線からの商品開発を進めている。

 

【今回は腰痛ゼロの日に合わせて、腰のエキスパート4名に腰痛問題・原因と予防策など幅広く話をしていただきました。】

 

―――なぜ腰痛ゼロの日を制定したのか―

 

本坊:父が左官業をしており、腰痛がひどかったんです。でも当時の治療法は注射を打ち、電気を流すだけでなかなか腰痛が良くならなかったんですよね。そんな時に出会ったのがカイロプラクティックで、腰痛で朝起きてこられないくらい痛かったのが、劇的に良くなって、そこから興味をもって勉強を始めました。元々はカイロプラクティックを世の中に普及していく為に、なにかイベントをやりたいと思い、この腰痛ゼロの日をつくりました。腰痛に対しての認識をもっと持ってほしいという想いからですね。

 

 

―――腰痛がゼロになったらどんなハッピーなことが待っているか―

 

長澤:世の中で腰痛が一切なくなったらどうなっていると思いますか?

 

本坊:いま腰痛が原因で離職する人が増えているので、腰痛がなかったら労働人口が増えるんじゃないですかね。先進国で一生に一度腰痛をもつ確率80%言われていて、5人にひとりは腰痛。日本の20%が楽になるわけだから。

 

長澤:労働人口が増えるとどうなりますかね?

 

本坊:日本の景気が良くなる。定年も伸びる?保険も安くなるし、男女ともに腰痛は有症率が高いから、保険医療が減るでしょうね。

 

千田:医療費は腰痛がなくなれば少なくなりますし、治療の時間が減るし、生活で使える時間が増え、ストレス削減し、家庭環境の改善にもつながりそうですね。

 

米田:そもそも人間は進化の過程で2足歩行になり、常に腰に負担がかかっているので、構造的に腰痛が全くなくなることは難しいでしょうが、少なくすることができれば、お二人の先生が言われるように皆がハッピーになれるのではないかなとは思いますね。

 

長澤:良いことだらけなのに、その割にはなかなか腰痛に対しての認識って世の中低い気がしますよね。

 

本坊:アメリカは国家予算に組み込まれているそうです。それくらい先進国では腰痛リスクが高いということですよね。キャビンアテンダントは入社する際に背骨の検査があるんですって。背骨が曲がっていると腰痛リスクが高いから、入社できないそうですよ。なので企業レベルでは腰痛に関して動いているところは増えてきた気がしますね。

 

米田:国も動いていないわけではないです。厚生労働省も19年ぶりに「職場における腰痛予防対策指針」の改訂をしていましたしね。動作、環境、個人、心理的と4つの腰痛の要因がありましたが、その中で書いてあったのが「良い姿勢」でした。

 

 

―――なんで腰痛が起きるか?腰痛の原因とは―

 

長澤:そもそもなんで腰痛になるんでしょうね。

 

米田:仕事であれば、身体の問題と職場環境と心理的な要因があるでしょうね。

 

長澤:昔に比べると、職場環境は良くなっている気がしますけど。

 

米田:身体が弱くなっているんでしょうね。

 

本坊:患者さんを治療していると、筋肉量が減っている気はしますね。子供の体力測定でもどんどん悪くなっているって聞きますし。

 

長澤:なんで筋肉量が落ちたんですかね?

 

千田:生活が便利になったからでしょうね。同じ動作・姿勢を続けとストレスを高めて腰痛になるのですよね。

 

長澤:つまり便利な世の中になってしまったから、腰痛増えたんでしょうかね?

 

米田:そういう要因もあるでしょうね。あとは心理的要因も影響すると言われてますね。たとえば、腰に不安がある人は仕事中に腰の事ばかり気にして、仕事が終わった後に疲れて、体がだるくなり、その蓄積でさらに腰を痛めやすかったり。

 

本坊:確かにストレスは自律神経系に作用する、筋肉にも作用するし、脳で痛み記憶されたものはなかなか忘れないですよね?

米田:痛みの回路が脳でつくられるので、腰に限らず色々な痛みを持っている人は、触ろうとしただけでいた痛いと反応する人もいるそうです。触ってもいないのに。

 

本坊:アメリカでは8割は心理的要因って言われていますね。

 

長澤:ここ10年くらいでくる患者さんはどのように変わっていますか?

 

本坊:昔は肉体労働が多かったけど、今はデスクワークの人も増えています。半分くらいがそうかもしれないです。パソコンが普及した代償ですかね。

 

 

―――腰痛をゼロにするには―

 

本坊:なにが腰にいいのかを知らない人が多いので、腰痛予防方法の普及ですかね。

アシストスーツやキネシオテーピングは予防方法のひとつですが、知らないから使わない、使わないから良くなっていかないのですね。

 

長澤:手段を知らないからですよね。腰痛って当たり前にあるから、皆おろそかにしがちですね。

 

米田:自分が痛い目にあってから意識する人がほとんどですからね。自分は大丈夫と思っている。

 

千田:私は本来の正しい姿勢に整えることで腰痛を減らしています。良い姿勢に整えて、ストレスのない状態を作っています。正しく良い姿勢がどこか認識させるということは私たちの仕事です。

 

本坊:例えば、いま糖尿病患者は病院側が治療するだけでなくて、なぜ糖尿病になったのかを問うんです。しっかり原因を理解させて教育してるんです。なので我々も教育の場を設けたりしないといけないとは思っています。

 

長澤:良い姿勢に導く。大事ですよね。サポートジャケット開発当時、米田先生に「なんで腰痛になるんですか」って聞いたときに一言「姿勢が悪いから」と言っていました。改めてそうなんだなと再認識しました。

 

本坊:本当はどういう動作や姿勢が一番腰に負担がかからないかをアナウンスをしたらよいですよね。

米田:それこそこの腰痛ゼロの日ですかね。

 

長澤:腰痛をゼロにする事は難しいかもしれませんが、腰痛がなくなると幸せになる事だらけですので各方面から腰痛予防を世の中に広げていきたいと思っています。

キーワードは良い姿勢「良姿位(りょうしい)」ですね!!今後も推進していきます。

 

腰痛ゼロの日コンテンツ②:腰痛と離職に関するアンケート調査を実施
現場で働く20~70代男女の63%『腰痛』原因で離職を検討
≪調査方法≫
調査手法:アンケートサイト『ボイスノート』
調査対象者:20代~70代の男女1,604名(※デスクワーク除く)
調査期間:2019年1月1日~3月31日