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MR.スミスのIoTコラム なぜブロックチェーンがIoTに効くのか?

  • 2016年11月04日

MR.スミスのIoTコラム なぜブロックチェーンがIoTに効くのか? アメリカーーーン!!!

いやー、秋無かったね今年は。突然寒くなったもんだから体がついていかなくて大変だよ。これから本格的に寒くなるだろうから、みんなも体にはくれぐれも気を付けてくれよな。あ~、温かい温泉にでもゆっくりつかりたいよ。もちろん着ぐるみは脱ぐんだぜ。Hahaha!

さて前回は、将来起こり得る「無数のIoTデバイスが繋がる世界」ではトラストレスであることがキーだといったね。その中でメッセージングのやり取りに正当性をもたせるための仕組みがブロックチェーンであると説明した。

これからもう少し具体的に、なぜブロックチェーンがIoTという仕組みの中でうまくその役割を果たせるのかを見ていこうと思うよ。
参考文献:「Device Democracy – Saving the future of the Internet of Things」IBM 2014

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なぜブロックチェーンがIoTに効くのか?
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我々がもっている、「信頼性を確保するためには中央集権的なシステムが必要である」という認識をひっくり返すテクノロジーブレークスルーである「ブロックチェーン」というのは、ビットコインに代表される非中央集権な通貨システムやその他の分散システムの心臓部ともいえる、いわば分散型共通電子台帳だ。

といっても、ちょっとよく分からないよね。その仕組みを簡単に説明するとこういうことだ。ブロックチェーンは、そのネットワークに参加する全ての参加者のトランザクション記録を、中央集権的な機関で保持するのではなく、すべての参加ノードが検証した上でそれぞれが保持するんだ。その際「Proof of Work (PoW)」という概念が利用される。PoWは、課題となる暗号パズルを早く解いた人がどのデータを登録するか決定できる、ブロックチェーンのルールといったようなものだ。このようにして、ブロックチェーンのネットワークに参加しているノード間での合意が形成されていくわけだね。そういった仕組みを採用することで、非中央集権化されたコンセンサスによって参加ノードが相互に信頼を確認する必要のないネットワークを構成するんだ。

この仕組みがIoTに生かされるとき、ブロックチェーンはトランザクションを手助けし、デバイスが相互にインタラクトするためのコーディネーターとして機能するフレームワークになる、とIBMは説明している。各デバイスがそれぞれの役割や振る舞いを自分自身で管理し、その結果として「非中央集権化された自律的なモノのインターネット」が構築される。デジタルワールドの民主化の幕開けだ。

ユーザーの役割
モノが自ら民主化した世界ではユーザーは一体どういった役割を担うんだろう?ユーザーはデバイスにセキュアIDや認証といったものを組み込む。そしてほかのデバイスとどうエンゲージするのかといったルールを決める(どんなデータを渡して、どういったトランザクションをするのか、など)。また無法な振る舞いをするデバイスを罰するといったようなルールも、ネットワーク参加ノードの過半数の合意をもって決定される。

デバイスの役割
デバイスは一方で自律的に電子的な契約を締結したり、支払いを行ったりするといったような、デバイス同士が自律的なトランザクションを完結できるような世界を構築する。例えばIoTネットワークに接続されたデバイスが、自律的にそのコンピューティングリソースを融通し合い、そこで新たな価値が創造されてビジネスが完結するといったような市場が創設されることも考えられる。デバイスが勝手に仕事をやってのけるんだ。まさに新しい世界の幕開けだよね。

デバイスベンダーの役割
モノが民主化する世界は、デバイスベンダーにとっても魅力的なものになる。モノのメンテナンスや責任の所在が「セルフメンテナンス可能なデバイスのコミュニティ」に移行するんだ。

このモデルでは、ユーザーは自分自身のプライバシーをコントロールし、中央集権化された権威のようなものに管理されるのではなく、デバイスそのものが「マスター」として振る舞う。クラウドの役割も、これまでのコントローラー(そこに繋がるモノを全て支配するという立場)から、デバイスと同じレイヤーのサービスプロバイダーとなる。エッジ側がより力をもつことになるのだ。しかしこのモデルの本当の価値は、新たなマーケットプレイスが創設され、これまでになかったビジネスモデルが産まれることにあるんだ。

現実世界が流動化する
IoT以前はインターネットが存在しただけだった。いわば「ヒトのインターネット」だ。それが世界の経済に与えたインパクトは計り知れないよね。中でも大きなのは音楽、ニュース、地図などのデジタルコンテンツのマーケットが創設され、そこに人々の経済活動が移行したことかもしれない。IoTでも同様な変化が起きるだろう。現実世界がより流動化し、パーソナライズされ、効率的になる。これまでのデジタル社会の歴史を紐解くと、これから起こり得る5つの破壊的変化が見えてくる。

1. 物理的なアセットのキャパシティが無限になる
2. 流動的で可視化されたマーケットプレイスの創設
3. 信用とリスク評価の抜本的な見直しが起きる
4. オペレーション効率のアップ
5. バリューチェーンがデジタルに統合される

ここからそれぞれについて、一体どういうことか見ていきたいところだが、残念ながら文字数が尽きてしまったよ。次回は個別に掘り下げていくから楽しみにしててくれよな。

ブロックチェーンについて色々調べてみると、まだまだ粗削りで整備や合意が必要だなという点が多々あるようなんだ。それでもここまで大きく注目を集めて、ひょっとしたら経済のあり方まで変えてしまうんじゃないかと思わせるポテンシャルの高さは、素直にスゴイと思っているよ。これがより洗練された形になるというロードマップもあるようだから、今後ますますブロックチェーンからは目が離せないよ。

じゃまた!

アメリカーーーン!!!

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