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MR.スミスのIoTコラム IoTはこれから幻滅期?

  • 2016年10月07日

MR.スミスのIoTコラム IoTはこれから幻滅期? アメリカーーーン!!!

なかなかスカッとした秋晴れにお目にかかれないまま、あっという間に今年もラスト・クオーターに突入だね。みんなはいかがお過ごしかい?秋はIoTにまつわる展示会が目白押しで、読者の中にも忙しくあちこち見て回っている人もいるんじゃないかな?まさにIoT真っ盛りといった感じだね。

そんな中、ガートナージャパンが「日本におけるテクノロジのハイプ・サイクル 2016年版」を発表した。今日はこれについて少し意見を述べてみたいと思っているよ。

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「日本におけるテクノロジのハイプ・サイクル:2016年」
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情報源:ガートナー、「日本におけるテクノロジのハイプ・サイクル:2016年」を発表


これ、見たことある人も多いんじゃないかな。ハイプ・サイクルというのはガートナー社が作り出した用語で、特定の技術の成熟度、採用度、社会への適用度を表した図だ。簡単に言うと、新しい技術ってのはその流行度合いによって様々なステージを経て最終的に定着していくという様をグラフに表したもの。

もちろん中には全く盛り上がりを見せないまま消滅していく技術もあるわけだけど、定着する技術というのは大抵、一旦はブワッと火がついた後、流行が収束してからその存在が当たり前になるように定着していくというプロセスを経るそうだ。

これによると、「モノのインターネット(IoT)」はこれから幻滅期、つまり社会の過度な期待に応えられずに急速に関心が失われ、メディアなどもIoTについて取り上げなくなってしまうということだ。

オーマイガッ!それは本当かい?IoTを生業にしている人たちにとっては耳を疑いたくなるような話だよね。だけど安心して下さい。スミスは決してそうは思っていませんよ。

IoTという言葉は確かにここ数年で異様なほどの盛り上がりを見せているね。IoTにまつわる展示会やセミナーなんかもまさに百花繚乱といった様相で、「IoT」ってタイトルに付けとけば人が集まるといった有様だ。中にはこれってホントにIoTなの?ってものもあるしね。さらには昨今の機械学習やAI、ビッグデータのブーム、そして製造業における「モノづくりからコトづくり」という、モノだけ作ってそれを売るという事業形態から、サービス事業への転換の必要性が叫ばれる中で、IoTに過度な幻想が抱かれている感は確かに否めない。

だけど本当にそうかな?

スミスは、IoTは既に幻滅期を過ぎて定着のフェーズに入ったんじゃないかと思っているんだ。

確かに「IoT」という言葉がメディアに盛んに取り上げられるようになったのはここ数年だよね。だけどIoTの実態、つまり様々なものが繋がるというコンセプトは言葉を変えてずっと存在し続けている。古くはサイバーフィジカルネットワーク。ユビキタスネットワーク。そしてM2M。これらは言葉は違えど根っこの部分は同じだよね。つまりIoTというコンセプト自体は、生まれてから既に20年以上経っているってこと。もう成人だよ。

それがストレージやネットワーク、通信モジュールの低価格化などによって一般にも実現しやすい環境が整ってきたというのがここ数年の動きだよね。

さらにIoTとセットで語られることの多い「ビッグデータ」に関しても同様だ。これも過去には「データマイニング」などと呼ばれていて、当たり前のように存在していたコンセプトだよね。スミスも大学で勉強したもんだよ。これも同様に、ストレージ価格が下がり、さらにはNoSQLなどの固定されたスキーマに依存せず様々な構造のデータを格納できるデータベースが生まれたことで、増え続けるデータのリアルタイム解析などがしやすくなった事も、定着の要素としてあるよね。

こうして見ると、IoTというコンセプトは特に新しい技術というわけではなく、割と古くからある技術がブラッシュアップされた結果、それらをマッシュアップして出来上がっているものと言えるよね。様々な要素技術がブラッシュアップされたことで、これまで連綿と続いてきた「モノが繋がる」というコンセプトがようやく一気に現実的になったというのが、まさに今だと思う。

そのコンセプトは過去において既に幻滅期を経験していて(多分ユビキタスネットワークのあたり)、M2Mで回復し、IoTと呼ばれて完全に世の中に定着しつつあるというのが、スミスの意見だ。

技術が今どういうフェーズにあるのかを理解しようとするのは、投資を行う上でとても重要だよね。これから落ち目になるであろう技術に積極的に投資しようなんて誰も思わないよね?

ガートナーのような影響力のある調査会社が言うことだから、これを参考にしている人も大勢いると思うんだ。だけどIoTに関してはスミスのような見方もあるんだなと、少しでも参考にしてくれたらこんな嬉しいことはないぜ!

次回は、スミスが今とても気になっているBlockchainについて触れてみたいと思っているよ。それじゃあまた会える日まで!

アメリカーーーン!!!

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