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MR.スミスのIoTコラム オープンなIoTについて考える

  • 2016年06月02日

MR.スミスのIoTコラム オープンなIoTについて考える アメリカーーーン!!!

GWが終わったと思ったらもう梅雨の足音が聞こえてくる季節だね。雨が降らなきゃ水不足になって困るのは十分承知してるけど、やっぱりちょっと滅入っちゃうよね。スミスがオーストラリアにいた頃(え、アメリカから来たんじゃなかったのかって?Hahaha、スミスは世界を放浪しているんだぜ。プロフをチェケラ!)、オージーの友達に「あ~、雨降ってきちゃったねぇ」って言ったら、「ナイス!」って返答されて驚いたことを覚えているよ。国や環境が変われば感じ方も違うんだよね。

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オープンなIoTについて考える
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そんな風に異なる文化や習慣を持つ人同士が交流するには何が重要なんだろう?まずはやっぱり言語だろうね。コミュニケーションを取るにはお互いに理解できる言葉を話すことが不可欠だよね。人間の場合はやっぱり英語かな。英語さえできればかなりの範囲をカバーできちゃうし、学術論文なんかも英語で提出するよね。そうすることで皆がアイディアを共有できるんだ。ある意味世界の共通語だよね。

そして互いの文化や慣習の違いをきちんと理解することも重要だね。例えば日本では人の頭を触ることは特に問題ないけど、タイでは頭は精霊が宿る場所として神聖視されているから、人の頭を触るのはとても失礼とされている。こういった言語でのコミュニケーションとは異なる次元での交流の作法も、人間同士のコミュニケーションには重要だよね。

コンピュータの世界はどうだろう?コンピュータ同士、あるいはシステム同士がコミュニケーションを取るためには、まずは共通のプロトコルが必要だよね。さらに自分が処理できるデータの形式なんかも相手に理解しておいてもらう必要もある。相手と共通の言語(プロトコル)でコミュニケーションができて、さらにデータのやり取りの作法も互いに理解していないと、コンピュータ同士うまく通信することができない。

こういった一連の処理や約束事を公開して互いにデータのやり取りができることを「オープン」であるというんだ。そこで重要になるのがAPI (Application Programming Interface) というもの。オープンではないAPI(仕様を非公開にして厳重に管理し利用料を徴収する)もあるんだけど、それはビジネスモデルの話になるので、ここでは置いておこう。

そういった形で、あるプログラムの機能がAPIで公開されて、様々なアプリケーションから利用されている典型的な例は、GoogleやFacebook、Twitterなんかじゃないかな。Google Mapの機能、Facebookのいいねボタン、そして特定のトピックに関するツイートなんかが埋め込まれたウェブサイトを見たことがある人も多いと思う。これはAPIの仕様がオープンになっていて、みんながその機能を利用することができるからだよね。多くの人が利用すればそこから新しいアイディアが生まれる可能性も高くなるし、機能だってより充実するよね。オープンにすることでマーケットのパイが広がってビジネスチャンスも結果的に大きくなる可能性が増えるわけ。

IoTはどうだろう?例えばヘルスモニタリング系のウェアラブル。コンシューマ向けIoTの代表的なものと言えると思うけど、これってオープンかな?あるいは工場のラインの可視化を実現するIoT。オープンなものってどれくらいあるだろう?工場の場合、稼働率や工場の情報を外に漏らしたくないという要望が強いから、多くの場合はその工場だけで閉じているケースが大半だね。ウェアラブルにしても、ユーザーはそのハードウェアでだけ使えるアプリを利用して、今日はどれくらい運動したとか、消費カロリーはどれくらいだったかといった、いわばそこで閉じた集計データを見るという使い方にとどまっているケースがほとんどだよね。

前にもこのコラムで言ったけど、IoTはモノの「インターネット」なわけで、インターネットっていうのはそもそもオープンなアーキテクチャだ。そのインフラに乗っかるIoTがこんな風に閉じているっていうのは、ちょっとおかしいんだよね。ポテンシャルを最大限に活かしきれていないというか。

スミスはIoTは基本的にオープンであるべきだと思っているんだ。ヘルスモニタリング系ウェアラブルが収集したデータは、そのハードのアプリだけじゃなくて、例えば保険会社だとか医療機関、はたまた近所のスーパーマーケットやレストランなどにも使えるような形で提供できるAPIが用意されていることが重要だと思うんだ。そうすることで、データの活用が促進されて、様々な付加的なサービスが生まれるよね。これくらい運動して消費カロリーはこの程度だったから、今日はこんなメニューはどうでしょう?なんて提案が、自分がよく行くレストランやスーパーマーケットから貰えたらどうだろう?あるいは、定期的にきちんと運動しているから、次回の健康診断は簡略化されますよとかね。

工場でも同じこと。もちろん第一義的には自社工場の製造プロセスを可視化して、生産を最適化することが重要かもしれない。そのためにIoTを利用するのは大いに結構だしどんどんやるべきだけど、最終的には横展開ができるような形で実装して欲しいよね。自社だけじゃなくて、そこに部品を納入するパートナー企業や、完成品を輸送する企業、あるいは販売代理店などとも様々なデータを共有することができれば、製品ライフサイクル全体をパートナーエコシステム間で可視化することができるようになるわけだから、生産の効率も高まるよね。これを目指しているのがインダストリー4.0なわけだ。

「インダストリー4.0」ってドイツの製造業の規格じゃないの?と思われている人もいるかと思う。うん、確かにそういう側面はある。元々はドイツ政府が推進する製造業の高度なデジタル化を目指したプロジェクトだ。しかしだからといってドイツに閉じているわけではなく、この3月に発表があったように、よく対立する概念として捉えられているアメリカのインダストリアル・インターネットともきちんと繋がっている仕組みなんだ。
情報源:German plant is ‘first’ to combine Industry 4.0 and IIC platforms

インダストリー4.0とインダストリアル・インターネットにはそれぞれアーキテクチャモデルというものがあって、互いにデータのやり取りはAPIを通じて可能になっている。こういったところの作り込みというか、全体のデザインはさすがだよね。だからインダストリー4.0が得意とするFA系のデータと、エネマネ系を得意とすると言われているインダストリアル・インターネットのシステムが相互に補完し合って、より高度で完全な仕組みができるというわけ。素晴らしい世界だよね!

スミスの英語が初めて人に通じた時(え、スミスはアメリカンじゃなかったのかって?Hahaha!細かいことは気にしない!)、目の前の世界がパァッと開けたような気がしたのを覚えているよ。さらに言うと、異文化交流で重要なのは、互いのバックグラウンドの違いをしっかり理解した上でコミュニケーションを取ること。プロトコル(言語)だけじゃなくて文化(データ形式)の違いも意識してコミュニケーションできるようになれば鬼に金棒だ。もうこれでキミは完璧なオープン世界の住人だよ。Welcome to the Open World!

だけどワイフのサイフをOpenにする方法は、いつまでたっても分からないよ。誰か教えてくれないかな?

じゃあ今日はこの辺で。
アメリカーーーン!!!

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