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MR.スミスのIoTコラム CESのHypeにご用心。そして2016年のIoT

  • 2016年01月07日

MR.スミスのIoTコラム CESのHypeにご用心。そして2016年のIoT 皆さま、新年明けましてアメリカーーーン!

みんな、お正月はどうだった?スミスは里帰りせずに東京で寝正月だったよ。東京の冬は世界的にも有名なほど天気が良いんだって知ってた?普段の喧騒から解放されて気候も穏やかな東京で過ごすお正月が、スミスは大好きなんだ。だけど家で寝正月さ。アメリカンだろ?Hahaha!

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そんな寝正月を過ごしたスミスがお送りする2016年最初のコラムでは、1月6日からヴェガス(ラスベガスのことだぜ、念のため)で開催されているCES(家電見本市)について少し触れている記事を紹介してから、2016年IoTの展望を少し話してみたいと思っているよ。


さてCESの記事はこちら。

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2016年のCES、Hype(誇大宣伝、いんちき)にご用心
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情報源:CES 2016 – Still Important But Beware Of Hype Without Value

簡単な意訳だけ紹介しとくから参考にしてくれよな。

 (抄訳)
「今年もCESがやってくる。いわゆるコネクテッドガジェットが我々の生活にどんどん入ってきて、生活はどんどん便利になる。そんな未来がもうすぐ手の届くところまで来ている、かもしれない。だけどちょっと冷静になって見てみよう。

まずヴァーチャル・リアリティ(VR)とAR(拡張現実)はCESのあちこちに展示されるだろう。だけどゲームとか産業現場で使う以外の使い道って超限定的だよね。期待値は大きいけど、頭とか顔に装置を装着して何かするのってまだ密室の娯楽って感じだし、それほど必要とされてないから、3Dテレビの悪夢が再び蘇ってきそうな予感がする。実際ヴァーチャルリアリティのゲームなんてまだまだニッチだし、部屋で友達と一緒にプレイすること考えたら、かなり違和感あるよね。ヘッドセット装着してゲームに没頭するんだもの。ARなんてこれよりひどい状況で、製品化するにはまだ5年は必要だ。医療、産業、軍事、エンタメ、色んな用途があると言われているけど、VRと同じくヘッドセットありきのものだから、実用としてはやはり限定的と言わざるをえない。価格もまだまだ普及が期待できるレンジにないしね。そうなるとアプリケーションも限定的になってしまうという悪循環。普及のハードルはまだまだ高い。

スマートデバイス、コネクテッドデバイスもCESのあちこちで見られるだろう。カロリー計算できるフィットネストラッカー、スマートホーム機器、果てはトースターや水筒までコネクテッドときた。何これ?今の状況ってメーカーがモノをインターネットに繋げるために、とりあえずチップ載せとけってなもんだよね?メーカーのメーカーによるメーカーのためのコネクテッドデバイスだ。ユーザーのために本当に繋ぐべきものを繋ぐという発想じゃないんだよね。UKではユーザーの半数くらいがこれ以上テクノロジーはいらないって思ってる。実際コネクテッドデバイスの不具合に起因する問題もいくつか起こっているんだ。

サムスンはこのCESでSmartHubイニシアティブの成果の一つとして、スマートTVを展示するそうだ。簡単に言うと、IoT ReadyのスマートTVをプラットフォームとして、家電を管理、コントロールできるようになるというもの。

……Why サムスン!Why!?なんでテレビから家電をコントロールしなきゃいけないわけ?テクノロジーは僕らを自由にして、よりよい生活をもたらすものであるべきだ。ソファーに僕らを縛り付けておくようなものは正しいテクノロジーの使い方とは言えないね。これじゃウォーリー(Wall-E)の世界で表現されていた人間そのものだよ。そんな未来ってどうなの?」
 (抄訳ここまで)

うん、なかなか辛辣な記事だね。CESで展示される多くのテクノロジーはHypeに過ぎない。しかもスマート何とか、コネクテッド某の多くはメーカーが自社の製品を売るための手段にすぎないというのは、確かに共感できる例がいくつも思い浮かぶね。スミスはこの記事を読んで、CES(家電見本市)はある意味パリコレみたいなファッションショーと同じだなと思ったよ。その服いつ着るの?みたいなね。それ必要か?ってテクノロジーも展示して、自社の技術を見せるのが目的の一つだと思えば、まぁこれはこれでアリなのかなとも思えるよね。

さてこういった流れも踏まえて2016年のIoTの展望を少し話して、今年最初のコラムの締めとしたい。

このコラムでも常に触れているけれど、IoTによって得られる最も大きな果実の一つは、製品や装置が吐き出すデータにアクセスできるようになること。つまりどのように使われているのかという、これまで得られなかったデータを手にすることができるようになることだよね。その重要性は今や殆どの企業において認識されているものと思う。その意味でIoTを始めるにあたって本当に重要な「何故IoTをやるのか?」という動機付けの部分は多くの企業にとってクリアされたと見ていいだろう。そうなると次のステップは「どうやるか?」という手段の部分。具体的な検討を始める企業の数が急増するだろうね。そして手段としてのIoTソリューションの数は非常に多いから、果たして何を選べばいいのか路頭に迷う企業が増えるだろう。そこでそれらの情報を整理してユーザーに最適なIoTソリューションを提案するコンサルティングなんかが生まれてくるんじゃないだろうか。

ソリューションとしては、これまで以上に「オープン化」の流れが加速するだろう。参画する企業が多くなればなるほど、インターオペラビリティ(upr注:相互運用性)の問題が重要になってくる。つまりプロプライエタリ(upr注:「独自の」「非公開の」の意)なソリューションでは対応しきれなくなるからオープン化されたソリューション、そして「業界のベストプラクティス」がソリューションの主導権を握るんじゃないかな。

組織論的には、IoTに最適な組織を構成する企業が増えるだろうね。特に製造業においては、モノを作って売ることに最適化された組織体になっているわけだから、IoTの導入によるサービス化事業に対応可能な組織に組み替えていく必要があるよね。それをしないでIoT化に失敗した企業はいくつも見てきたよ。適切な組織体制を整える事はIoT導入を成功させるためにとても重要な要素の一つと言える。

さあ気持ちも新たに迎えた2016年。今年はIoTにとってますますエキサイティングな年になりそうな予感がするぜ!
今年もどうぞよろしくアメリカーーン!!

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