物流コラム

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静脈物流とは?

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静脈物流とは?

返品、回収、不要品のリサイクルなど、循環型社会に向けた地球環境への配慮が、物流にも求められるようになってきました。その流れのなかで、最も重要なキーとなるのが静脈物流です。

静脈物流とは?

調達、生産、流通、使用、消費の通常フローとは逆となる物流を「静脈物流」と言います。還元物流、逆物流管理なども呼ばれ、エンドユーザーから発生する回収、廃棄物の処理、リサイクルまでを網羅しています。

人間の血液循環になぞらえ、生産や消費活動で排出したものを還流させる血液の仕組みとそのマネジメント体系が静脈物流となります。

循環型社会に入り、有限な資源を有効活用する必要性が高まりを見せています。リサイクルの重要性と廃棄物処理の過程で排出される有毒物質が環境問題を引き起こし、適正な廃棄物が欠かせないからです。

家電リサイクル法では、廃棄された製品をメーカーや地方自治体が回収することが義務付けられています。排出者(消費者)が収集・運搬費用と再商品化(リサイクル)費用を負担、小売業者は排出者からの廃家電の収集と指定引取場所への運搬の義務を負い、製造業者が廃家電を指定引取場所からリサイクル施設へ運搬する必要があります。その流れを司るのが静脈物流です。モノの流れが確実に把握、制御する必要があります。

輸送効率や安全品質に加え、循環型社会に向けた環境への配慮や関連法令の遵守(コンプライアンス)も重視される分野です。

静脈物流ネットワークとは

国土交通省港湾局では「港湾を核とした総合的な静脈物流システムの構築」に向けた取り組みを推進、広域的リサイクル施設の立地に対応した静脈物流の拠点となる「リサイクルポート」(総合静脈物流拠点港)として、全国22港を指定しています。

オールジャパンでの循環型社会の構築を目指し、リサイクル施設の広域的立地に対応した静脈物流ネットワークの拠点として東京港、川崎港、神戸港、三河港など、北海道から沖縄まで網羅されています。

港湾は物流基盤として機能するばかりでなく、エネルギーや製品の生産拠点やリサイクル等により生じた残さを処分できる廃棄物海面処分場などを有する事も多く、生産から廃棄にいたるライフサイクルを完結できるポテンシャルを有しています。低コストで環境負荷の小さい海上輸送を活用することにより、港湾を核とした静脈物流の拠点化、循環資源の広域流動を促進していく計画です。

静脈物流の種類

静脈物流は大きく2種類に分けられます。

(1)廃棄物流

一般・産業廃棄物を対象とした物流です。廃棄物として適切な処理を行うための輸送を行います。

(2)回収物流

パレットや通い箱などの資材や事務所機器、什器、産業機器など、不良品を含めた多種多様なリサイクル対象品の回収を行う回収を行います。

(3)返品物流

商品の不良や注文間違いなどで発生した、返品に関するもの。

まとめ

グローバル化により、内陸輸送を含めた輸送ネットワークの重要性は高まりを見せています。ポート・トゥ・ポート(港から港まで)にとどまらず、ドア・ツー・ドアのサービスを一貫した運送責任のもとで提供する国際一貫複合輸送の需要は年を追うごとに拡大しています。

UPRのレンタルパレットサービスについて

環境に関する法規制の整備が進み、環境対策の意識も高まりを見せてきました。循環型社会では製品等が廃棄物となることの抑制と、循環資源となる場合には適正な循環的な利用が促進されること、循環的利用が行われない場合は適正な処分が確保されることが大前提となります。天然資源の消費を抑制し、環境への負荷ができる限り低減されるためにも静脈物流システムは今後も発展していくものと見られています。