MR.スミスのIoTコラム 次の2年でIoTに大きな影響を与える技術10選
アメリカーーーン!!!
日本は桜の季節だね。少しずつ暖かくなって過ごしやすくなってきているけど、花粉に悩まされている人も多いんじゃないかな?スミスはどうも最近になって花粉症になってしまったようだよ。目がカユくてしょうがないんだ!
テクノロジーの発達で様々なことが便利になったけど、やっぱり人間は自然の前では無力なのだなぁと、涙と鼻水を垂らしながら実感しているスミスだよ。
さて気を取り直して、今日は「次の2年でIoTに大きな影響を与える技術10選(by ガートナー)」を紹介したいと思っているよ。
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次の2年でIoTに大きな影響を与える技術10選(by ガートナー)
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情報源:Internet of Things (IoT): Top Ten Technologies Most Impacting IoT in the Next Two Years
IoT実装元年と言われている2016年、これからまさにIoTを始めようとしている人も、IoT関連企業に投資しようとしている人にも参考になる情報だと思うよ。
- (1) セキュリティ
- (2) アナリティクス
- (3) デバイス管理
- (4) 省電力近距離ネットワーク
- (5) 省電力広域ネットワーク
- (6) プロセッサ
- (7) オペレーティング・システム
- (8) イベント処理
- (9) プラットフォーム
- (10) 標準化とエコシステム
IoT化を阻む理由のトップにはいつもセキュリティへの懸念がある。これまで世の中で起きた「繋がる○○」に起きた問題は、自動車から子どものオモチャまで枚挙にいとまがないくらいだよね。
セキュリティの懸念を完全に解消するというのは、モノが繋がっている以上ほぼ不可能と言って良いかもしれないね。重要な事は、セキュリティの懸念は常にあるという前提で、何か問題が発覚した際に素早くそれをリカバリーする手段を用意しておくことだよね。(3)でも上げられているデバイス管理とも密接に関わりを持つ問題だ。
これはつまり、モノづくりのビジネスモデルの変更にも繋がってくることだよね。販売したものがどう使われているか、どういう問題が起きているのかを、製造業者自身がトラッキングして、モノのライフサイクル全体において適切なサービスやサポートを提供できることが、IoT時代では重要と言えるよね。まさにモノづくりからサービスへの転換が求められていると言えそうだ。
ビッグデータの分析はそもそも、分析できるだけの「ビッグデータ」が必要だよね。日本も少しずつだけどIoTプロジェクトのパイロットなんかが走りだして、データが集まりだしている段階になってきている(もちろん既にガッツリやっているところもあるけどね)。データが集まる足回りが整ったら、次に必要になるのはデータの利活用。ということで、この2年でデータ分析基盤の重要性が一層高まるのは間違いないね。
アナリティクスとは少し違うけど、Googleが開発者向けに新たな機械学習プラットフォームをローンチしたのは記憶に新しいね。
情報源:Googleが開発者向けに新たな機械学習プラットフォームをローンチ
さすがGoogleと言える動きだよね。
前回のスミスのエントリーで触れたように、IoT世界が広がれば広がるほど、デバイス管理の重要性は高まるよね。セキュリティ問題の修正や遠隔からのアップデートなんかも、デバイス管理の機能がないと実現不可能だからね。しかもIoTという文脈の中でそれ程重視されていない分野でもある。巷に多くあるIoTソリューションの多くは、上位側からのアプローチだ。下側(デバイス側)からのアプローチのソリューションはそれ程多くないんだよね。だからこそここは注目したいところだね。
(4) 省電力近距離ネットワーク (Low Power, Short-Range IoT Networks)
これは言ってみれば、IoTのラスト数十メートルを繋ぐ技術だね。NFC、Zwave、ZigBeeを始め、BLEやWi-Fiも含まれると思う。IoTで利用される無線分野ではここが実に9割近くを占めるとも言われているから、これは抑えておかなければいけないところだね。それにしても種類が多すぎて何がいいのか分からないよ!
(5) 省電力広域ネットワーク (LPWAN: Low Power Wide-Area Network)
SigfoxやLoRAなどを始めとするLPWAN技術。まだまだ規格が乱立している印象は否めないけど、その重要性は日に日に増しているよね。データ送信量、バッテリーの持ちなどを考慮すると、LPWANもしっかり注目しておかなければいけない分野だと言えるね。
IoTデバイスのプロセッサは、セキュリティ、省電力、デバイス管理の機能をサポートする必要がある。省電力に関してはARMあたりのアーキテクチャであればかなりいい線いってるよね。問題はセキュリティとデバイス管理。この辺をしっかり実装可能なプロセッサがIoTの世界では求められているということ。これまたARMだけど、mBedなんかはその辺りを狙ってきているプラットフォームだと言えるね。
いわゆるコンピュータ向けのOS、WindowsやLinuxなんかは、走らせるのにかなりのリソースが必要になるよね。だけど小さくて安いIoTデバイスでそんなの走ら<せるのは無理だよね。IoT機器専用に設計されたOSが確実に必要になってくる。
(8) リアルタイムイベント処理
IoTアプリケーションによっては、毎秒相当な量のデータを吐き出すよね。そういった大量のデータをリアルタイムで分析するには、分散型ストリームコンピューティングプラットフォームといったようなものが必要になるだろう。
「プラットフォーム化」することで、IoTがより身近に使いやすいソリューションとしてパッケージ化できるという利点があるね。いわゆるIoTプラットフォームというのは既に雨後のタケノコのようにあちこちに乱立しているような状態なんだけど、スミス的にはこの分野は確実に統廃合が進む分野だと思っているよ。
IoTデバイス同士がデータのやり取りをできないという状態じゃ困る。しかし今は残念ながらそれに近い状態だよね。例えば各メーカーの家電製品はそのメーカーのモノ同士でしかデータのやり取りができないってことになると、スマートホームの魅力は半減してしまうよね。そのあたりの標準化とか、あるいはメーカー間の有機的な繋がりだとかで、そのギャップはしっかり埋めていって欲しいところだ。
以上、この2年間でIoTにインパクトを与えるであろう10点の技術を今日は紹介してみたよ。改めて並べてみると、一部は既に起きつつあるトレンドもあるよね。ハッとするような目新しい技術は無いけど、それだけ地に足の着いた予測と言えそうだよね。
IoTがますます近づいている予感がするよ!これを読んでるみんなもこの10個の技術を頭の片隅にいれてIoTの世界にGoだ!
じゃあ今日はこの辺で!
アメリカーーーン!!!