【IoT導入事例】
アクティブRFID利用 レンタルトラックの所在管理
【株式会社A-TRUCK様】
- 設 立:昭和60年
- ホームページ : https://www.a-truck.jp/

RFIDとは?
RFIDは、Radio Frequency Identificationの略称であり、電波を使用し、個体を自動で認識できる仕組みのことです。
類似のもので言えば、バーコードが挙げられるでしょう。ただ、大きな違いは、読み取り可能距離の長さ、読み取り時間の速さ、同時読み取りができること、梱包・汚れなどが障害にならないことです。
具体的な例を挙げれば、小売店の倉庫の在庫管理。一つひとつ商品を手に取って、バーコードをハンディで認識しなければならなかったところ、RFIDを導入すれば、棚にハンディを向けるだけに、すべてを一度で認識できることに。すでに、コンビニやアパレル会社では、実用化が進んでおり、今後ますます普及が期待される技術です。
課題
保有台数1200台、全国12か所の駐車場に散らばるレンタル用トラックの在庫管理、入出庫管理において、毎日朝と夕方に事務員2,3人で1時間程度かけてチェックを行っていた。
しかし、システムに登録されていた在庫の数が合わなかったり、該当する駐車場にトラックがなかったりと、車輌の管理業務にコストがかかっていた。
要素技術・役割分担

- デバイス:電波が300mも飛ぶアクティブタグと、それを正確にキャッチする高性能のリーダー(受信機)
- ネットワーク:3G(駐車場内に停車している200台のトラックに搭載されているアクティブタグの電波を、高性能リーダーで受信。3G通信で送信)
- クラウド:IoTプラットフォームにタグ情報を集約、およびリーダー経由でタグに書き込み・API経由でアプリケーションで管理
ユーピーアールの強み
- パレットの在庫管理、入出庫管理で既に実績があったため、インフラ構築を 省略することができ、アプリケーション開発に専念できた
- GPS(なんつい)と今回のアクティブタグの両方を提案することができ、投資対効果の高さを実感いただくことができた
- タグ情報の書き込みに必要な双方向通信をサポートしている
IoT導入の効果
- 毎日2回行う人手による在庫管理はなくなり(毎月90万円の削減)、入出庫業務(傷のチェック等)といった他業務に専念することができた
- 既存在庫管理システムへの入力が削減され、それにより入力ミス・漏れがなくなり、正確な在庫管理ができるようになった
- 入出庫の時間を把握することで、レンタルトラックの稼働時間の管理を行うことが出来るようになった

そのほかのRFIDの活用方法2つ
- RFIDで食品の賞味期限・消費期限を把握
RFIDに賞味期限や消費期限を記録し、食品のパッケージや包装などに貼れば、棚にハンディを向けるだけで簡単に鮮度管理ができます。
従来は店頭に並んだ食品をそれぞれスキャンする必要がありましたが、RFIDの登場により効率化が可能になりました。RFIDを使えば、期限切れの食品が店頭に並ぶリスクを減らし、より安全な食品管理が可能です。
また、「いつ食品を廃棄しなければならないか」を見える化できるため、廃棄ロスを防ぐ施策も打ちやすくなります。
- RFIDを使えばレジがいらない無人店舗が実現
小売店はバックオフィス業務だけでなく、店頭での販売業務や接客業務の効率化にも取り組んでいます。
RFIDを使えば、店頭の人員を極限まで削減し、商品とレジのみが置かれた「無人店舗」も夢ではありません。商品パッケージにRFIDを貼り付け、レジで一括読み取りを行うことで、レジスタッフを介在しない自動会計が可能です。
すでに大手コンビニチェーンでRFIDを使った会計システムの大規模な実証実験が行われており、「スマート店舗」の実現が秒読みの段階です。