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【活用事例】GPSを使った位置追跡による貴重品輸送のサービス向上

【活用事例】
GPSを使った位置追跡による
貴重品輸送のサービス向上

【活用事例】GPSを使った位置追跡による貴重品輸送のサービス向上

GPSの疑問や基礎知識

GPS(Global Positioning System)とは、全地球測位網とも呼ばれ、地球上の全範囲をカバーする高精度な衛星即位システムのことです。
もともとアメリカが開発した軍事用の位置測位システムでしたが、民生利用が許可され、カーナビゲーションやスマートフォンなど、身の回りにあるさまざまな機器に使用されています。

ここでは、GPSについてよく寄せられる疑問点にお答えします。

GPSはどうやって位置を特定しているの?

  • GPSはどうやって位置を特定しているの?

GPSについての疑問でもっとも多いのが、「そもそもGPSはどうやって位置情報を割り出しているのか」という問題です。
GPSでは、上空2万200kmを周回する合計24機のGPS衛星から電波信号を受け取り、位置情報をリアルタイムに計算しています。

よくある誤解が、「GPS衛星が位置情報をGPS受信機に直接送信している」、または「GPS衛星がGPS受信機を逆探知して、位置情報を特定している」というものです。
実は、GPS衛星が送ってくる電波には、衛星の居場所や、電波が送信された時刻といった情報しかふくまれていません。

しかし、3つのGPS衛星からの信号を同時に受け取れば、三角測量の仕組みを応用して、受信機の現在位置を計算できます。
GPSレシーバーが電波を受信した時刻と、衛星側の発信時刻の差がわかれば、電波が到達するのにかかった時間を求められます。
「電波の到達時間×電波の速度」の計算式により、GPS衛星と受信機の距離=三角形の一辺の長さを測定可能です。

ただし、実際には3つの衛星だけでなく、第4の衛星も位置情報の計算に使用しています。
GPS衛星には、約10万年に1秒の誤差しかない原子時計が搭載されていますが、GPS受信機に内蔵されているのはクオーツ式の時計であることが多く、電波の到達時間を正確に計算できないからです。

もし、電波の到達時間の計算が1マイクロ秒(100万分の1秒)でもずれれば、GPS衛星と受信機の距離の誤差は約300mです。
そこで、第4の衛星から正確な時間情報を受け取ることで、電波の到達時間を補正しています。

  • GPS機器にはどんなネットワークが使われているの?

携帯電話やスマートフォンに搭載されているGPS機能は、以上の原理だけでなく、携帯電話ネットワーク(3G・4G・4G LTEなど)やWi-Fi(無線LAN)を併用して、端末の位置情報を取得しています。
GPSと同様に、基地局やアクセスポイントと端末の距離を測定することで、三角測量の原理により、現在位置の特定が可能になるからです。
携帯電話ネットワークを使う場合、携帯電話と基地局の距離がすぐにわかるため、GPSよりも短時間で位置情報を計算できます。

また、GPSの場合、屋内では現在位置の計測が困難なケースが多いですが、この方法では屋内でも位置情報を計算可能です。しかし、計算の誤差はGPSよりも大きくなります。

無線LANを使う場合は、まず端末の近くにあるアクセスポイントを探し、サーバーを経由してアクセスポイントとの距離を計算するため、携帯電話ネットワークを使う場合よりも位置情報の測定に時間がかかります。
携帯電話ネットワークによる測位よりも比較的高精度であり、屋内でも使用可能ですが、サーバーからアクセスポイントの場所を取得できなかった場合(圏外の場合)は、位置情報を計算できません。

そのほか、IPアドレスをベースにした位置測位方法もありますが、誤差が最大で50kmもあるため、ほとんど使用されません。

多くのスマートフォンや携帯電話では、携帯電話ネットワークとGPSのいいとこ取りをした「A-GPS」という機能を搭載しています。
GPSは高精度ですが、GPS衛星からの信号を受信するため、位置情報の測定に時間が要します。

また、建物の内部やビルの影・谷間などでは、衛星からの信号を受信できないことがあり、屋外での使用が原則です。
携帯電話ネットワークは屋内外で使用でき、基地局と通信できればいつでも位置情報を計算できますが、あまり精度が高くありません。
A-GPSでは、GPS衛星の情報の足りない部分を基地局からの情報で補うことで、比較的高精度ながら、短時間で位置情報を計算することが可能です。

リアルタイムで位置情報を知ることはできる?

  • リアルタイムで位置情報を知ることはできる?

GPSの受信機と発信機を使えば、特定の場所の位置情報をリアルタイムで取得できます。
GPS受信機でGPS衛星の電波を受け取ってから、これを一度増幅し、別のデバイス(PC、タブレットなど)に送信することで、現在位置の計算が可能です。
この機能を活用することで、配車システムをはじめとした物流ソリューションや、人・モノの現在地を知る追跡システムなど、さまざまなIoTサービスに役立てることが可能です。

ただし、無線局の免許を受けずにGPS発信機で電波を放射すると、電波法違反にあたる可能性があります。
GPS発信機を使う場合は、技適マークを取得し、無線局の許認可を得た製品である必要があります。

  • GPSのセキュリティは安心?GPSスプーフィングって?

GPSはセキュリティ上安全なのか、気になる方も少なくありません。
民間のIoTシステムが大きな被害を受けた事例はほとんどありませんが、GPSにはセキュリティ脅威があります。
その代表的なものとして挙げられるのが、GPS信号を偽装し、受信機に誤った位置情報を計算させる「スプーフィング攻撃(Spoofing Attack)」です。

民間で使われるGPS受信機の大半は、アンテナの感度があまり高くありません。また、GPS信号がどこからきているのか、指向性を判断する機能を持っていません。
そのため、衛星信号によく似たGPS信号を地上から送ることで、正しい信号を打ち消し、誤った現在位置を測定させることが可能です。

たとえば、偽のGPS信号を使った研究では、航行中の大型ヨットのGPS受信機を騙し、航路を変更させることに成功しています。
こうした船舶のGPSに対しては、GPSファイアウォールを導入し、GPS信号が本物かどうか判断し、偽の信号を除外するといった対策がとられています。

また、携帯電話ネットワークやWi-Fiによる位置測位では、スプーフィングの被害は報告されていません。
今のところ、民間システムの大きな被害例はなく、将来的には携帯電話やスマートフォンの受信機にもGPSファイアウォールが搭載されると予測されています。

  • 特定の環境でGPSの精度が低下するのはなぜ?

屋外でGPS機器を使用しているのに、GPS信号を受信できなかったり、現在位置の精度が良くなかったりする時があります。
多くの場合、GPS受信機が壊れているのではなく、信号の受信環境に次のような問題がある可能性があります。

  • ビルの隣や谷間など障害物が近くにある場所
  • 森の中やトンネルの内部など遮蔽物に覆われた場所
  • 高圧電線の近くや、1.5GHz帯の電子機器の近くなど、GPS信号が干渉を受けやすい場所
  • GPSの基準点をまたぎ、一度に長距離の移動を行った時
  • 雨や曇りなど天候が悪化している時

そのほか、GPS受信機がカバンの中などに入っている場合も、GPS信号を受信しにくくなります。

また、GPS受信機を長期間使用していなかった場合も、GPS信号を正常に受信するまで時間がかかることがあります。
GPSは正しく使用すれば、正確な位置情報を計算できますが、多少の誤差はどうしても発生します。

GPSはどんなシステムに使われているの?

  • GPSはどんなシステムに使われているの?

GPSは民間・軍用を問わず、多くのシステムに使われています。
普段使っている携帯電話やスマートフォンのほか、次のような機器に搭載されています。

カーナビゲーションシステム GPSを通じて、自動車の現在位置を計算し、目的地までの道のりを表示しています。ただし、トンネルの中などGPSが使えない場合にそなえて、地図データのほか、方位センサー(ジャイロセンサー)・車速センサー(スピードセンサー)といったセンサー類を使い、現在位置を計算しています。
航海・航空支援システム 船舶の航海や、航空機の航空を支援する用途でも、GPSが広く使われています。より精度の高い位置情報が必要な航空機においては、GPSだけでなく、SBAS(静止衛星型衛星航法補強システム:Satellite Based Augmentation System) を使い、GPSの補助情報として活用しています。
地震の観測システム 科学技術分野でも、GPS技術が大きな役割を果たしています。とくに地震の観測システムでは、震源を正確に測定するため、各地に設置された地震計の時計を同期させる必要があります。計測機器にGPS受信機をとりつけ、GPS衛星の原子時計のデータを活用することで、高精度な時刻情報を得ています。
防犯システム 近年、普及しつつあるのがGPS機能を活用した防犯システムです。たとえば、GPS発信機を児童に持たせれば、万が一誘拐などの被害に遭った場合に、現在地を調べて迅速に対応することが可能です。また、一人暮らしの高齢者などの見守りサービスにも、GPSが利用されることがあります。

そのほか、輸送するモノにGPS受信機を取り付け、GPS信号を通じて貨物の現在地を調べる「GPS追跡システム」も近年注目を集めています。
とくに慎重な扱いが必要な貴重品の輸送サービスで、他社と差別化する要素となっています。

GPS追跡システム導入のメリット

  • 輸送品質・セキュリティ性の向上

位置を追跡することで今までどの拠点を到着した、出発した、くらいの情報しか把握できていなかったところ、具体的な現在地を管理できるようになったため輸送品質・セキュリティ性が向上する

ユーザーからの問合せに対して、リアルタイムの現状を回答できるため安心して利用いただけるようになる

  • 貴重品輸送サービスのPR

通常輸送では輸送しづらい荷物(個人情報が含まれるようなもの・書類、代替の聞かない貴重品・美術品等)を所有するユーザーの取り込みが可能になる

  • 他社との輸送管理を差別化

他社とは異なる管理方法(バーコード読み取りや・RFID等による拠点に到着したかどうかの管理、伝票上での通過点の把握 等)を提供できるため他社との差別化が可能になり、エンドユーザへの提案がしやすくなる

  • 従業員管理のコストを削減

従業員1人ひとりにGPS発信機を携行してもらうことで、位置情報をもとに「今・誰が・どこで何をしているか」がわかるため、従業員の勤怠管理や安全管理を効率化し、管理コストを抑えることができる

GPS発信機が送ってくる正確な時間やリアルタイムな位置情報をもとに出退勤管理を行えば、従来のタイムカードを使った手法と比べて、従業員の不正打刻や打刻漏れが起こりにくくなる

営業・配送など直行直帰が多い職種でも、出先からスマホやタブレットを通じてスムーズに打刻できる

また、従業員に何らかのトラブルがあった場合は、位置情報をもとに付近の従業員を探し、迅速に現場へ向かってもらうこともできる

ユーピーアールの物流IoTソリューション

  • 物流IoTソリューション

IoT(Internet of Things)とは、あらゆるモノとインターネットを結びつけるという意味です。

物流におけるIoTとは、主に全国・世界中で保管したり移動したりする荷物1つ1つをインターネットでつなげることでリアルタイムに状態を把握したり設定を制御したりすることが主な考え方です。

将来はあらゆる荷物がどんな状態でどこにあるのか、そして何時何分に配送されるのか、ということがインターネットを通して一目で分かる世の中になるかもしれません。今は突拍子のないこともしれないですが、物流業界のBtoB分野では、年々その動きは強まっています。

そんな状況の中、ユーピーアールは10年以上前から、物流業界の未来を見据え物流のソリューションを提案するサービスを手掛けていきました。現在では主力のGPS追跡システム「なんつい」を使ったサービスのほか、農業など多分野でIoTソリューションを提供し続けています。

  • ユーピーアールの物流IoTソリューションはGPS追跡システムから始まった

ユーピーアールがIoTソリューションに取り組みはじめたのは、主力事業のパレットレンタルがきっかけでした。パレットの紛失や滞留を防止するため、パレットの所在地をリアルタイムに把握するための「パレット追跡システム」を開発。

当初は自社のレンタルパレットのユーザー向けで使用していましたが、ある物流企業から「高付加価値の運送サービスに必要な追跡端末を使ったサービスを提案してほしい」と相談を受け、2005年になんでも追跡システムを自社のパレットだけでなく、他社のパレットや車両、などを「何でも追跡」するために「なんつい」のサービス提供が始まったのです。

現在、この小型タグを用いたGPS追跡システム「なんつい」は最大で1万台。その他のユーピーアールの位置情報サービスを含めると回線数では20万回線が稼働するなど、位置情報を利用したIoTソリューションは当社を代表するサービスに成長しました。

最新の端末やシステムの改良・開発で、ユーピーアールの物流IoTソリューションの舞台は世界規模へ

  • GPS端末「なんつい」の改良

GPS端末「なんつい」は改良を重ね、薬品や冷蔵・冷凍輸送向けに温湿度付きの端末を開発するほか、各企業の予算や目的に合わせて、取付やすく安価で小型なカードタイプや、長時間給電しない利用シーンを想定した大容量タイプ等、複数端末用意しています。幅広い規模のお客様に最適なプランを提供できる環境を整えました。

(温湿度センサー付きなんつい端末)

(カードタイプ【TLI300A】)

(大容量バッテリタイプ【NAX01G】)
  • 「なんモニ」を開発。M2M事業を開始

2009年にはモニタリングシステム「なんモニ」の開発。M2M事業に参入しました。M2Mとは「Machine to Machine」の略称で、ネットワークに繋がれた機器同士が人手を介すことなく情報伝達を行ない、管理・制御を実現するシステムのことです。温度湿度など様々な状況を遠隔監視できるようになりました。これを機に農業分野などに幅広く参入したほか、スマートフォンのGPS追跡システムと組み合わせることで、物流IoTソリューションとして新たな取り組みをできるようになっています

(なんモニ システム画面)
  • 海外版GPS追跡システム「World Keeper」を開発

国内だけではありません。2010年には全世界向け位置情報把握システムである「World Keeper」を開発し、市場に投入しました。このオリジナル端末では、位置情報のほかに温度・衝撃センサーを搭載。国内よりもさらに状況を把握しづらい海外での輸送過程を可視化することに成功しました。大手物流フォワーダーや航空キャリア、損害保険会社などで採用されており、世界規模でサービスを展開しています

(WorldKeeper端末)

GPS追跡サービスの現状

  • GPS追跡サービスは身近な存在に

GPS追跡のサービスは、今では生活やビジネスのあらゆるシーンで使われています。自分の位置を把握し、地図上で確認するために利用するスマートフォンの地図アプリが最も身近ではないでしょうか。

さらに有料のサービスとしては認知症の方や小学生などの子どもが迷子にならないように専用の端末を持たせるほか、外回りが多い営業社員の携帯電話や営業車にシステムを導入することで行動を管理している企業もあります。

当社も携帯電話を利用した修学旅行の位置管理とアルバム作成サービスを提供する企業にシステムを提供した実績があります。

  • GPS追跡は物流IoTソリューションに必要不可欠

物流IoTソリューションにおいてGPS追跡システムを活用したサービスはとても重要な役割を果たしています。

物流会社がより安全かつ安心なサービスを提供する際に「期日どおりに納品できるか」というのは非常に重要なポイントです。

一方で、輸送はいつも計画通りに進捗するわけではありません。トラック輸送の場合は、悪天候や事故による渋滞、ドライバーの体調不良などのアクシデントが起こってしまう可能性があります。そんなトラブルが発生した際に必要なのが、今荷物がどこにあるかすぐに分かる位置情報です。また、トラブルが発生した状況や場所などのデータを蓄積し、次回以降に活かすことが物流IoTソリューションの大きな目的の一つです。

  • GPSを取り巻く状況

社会情勢や国の施策もGPS追跡サービスの平準化を後押ししています。

国土交通省は2014年12月1日に「貨物自動車運送事業安全規則」を改正し、「車両総重量7トン以上または最大積載量4トン以上の事業用トラック」にタコグラフの装着を義務化しました。

タコグラフは「デジタル式」、「アナログ式」のどちらでも問題ありませんが、最近はデジタコが主流になりつつあります。

このようにタコグラフを新規で取り付ける際やアナログ式からデジタル式に切り替えるときに、GPS追跡サービスのある端末やサービスを始める運送会社が多くなっているのです。

また、タコグラフが付いていないトラックの運送を認めない方針を打ち出している外資系の大手スーパーなどもあります。

加えて個人情報などが記載した書類が紛失した際、運送業者の過失が疑われた事例もあり、リスクヘッジのためにGPS追跡システムを導入する企業も増えています。

  • 物流業界・GPS追跡システムの課題とユーピーアールのアプローチ

物量業界では今では珍しくなくなったGPS追跡システムですが、導入や運用では課題も少なくありません。ユーピーアールは、今まで培ってきたGPS追跡サービスを含むIoTソリューションの経験・ノウハウをもとに各企業が抱えている課題に最適な導入を支援しています。

リアルタイムGPS発信デバイスとは

GPS発信デバイスといえば、大別して無線通信タイプと、ロガータイプがあります。

ロガータイプは、登山やゴルフ等の際に自分の位置を地図上にプロットすることで自己位置を把握するものです。また、記録した位置情報をパソコン等の端末に取り込むことで過去自分がどの場所にいたかを把握することが出来ます。

ロガータイプはあらかじめデバイスに地図ソフトがダウンロードし設定されているため、デバイス内では自分の位置と周囲の状況を確認することが可能ですが、リアルタイムに確認できるのはデバイスを持った本人だけです。

無線通信タイプは、デバイス内に無線通信モジュールを備えており、公衆無線通信ネットワークを利用してデバイスが取得した位置情報をサーバに送信することでインターネット上から遠隔で、他者や物の位置情報をリアルタイムに把握することができます。

IoTソリューションに利用されるデバイスは殆どが無線通信タイプであり、クラウドサーバのアプリケーション上であらかじめ設定した特定のエリアを出入りした際に、アラートを鳴らす、等の機能を備えております

ユーピーアールの「なんつい」も無線通信タイプのデバイスです。

導入にあたってのハードルとアプローチ

  • 課題①:初期投資が大きい

アプローチ:デバイスレンタルでコスト削減。中小企業でも導入可能に。

GPS追跡システムを導入するうえで、最初の壁になるのはデバイスの購入やシステム構築にかかる初期投資です。例えば、GPS追跡システムを搭載したデジタコの場合、1台で数十万円かかることも珍しくありません。また、専用のシステムをゼロから構築する場合も同様に高額な費用が必要です。資本が潤沢な大企業ともかく、中小の物流業者がGPS追跡システムを導入するのに躊躇してしまう大きな要因が初期投資なのです。

ユーピーアールが提供するGPS追跡システム「なんつい」は、基本的にGPS端末をレンタルで提供しており、端末1台からレンタルが可能です。回線プランも複数設定して用意。システムもユーピーアールのプラットフォームを使うことで、新たに構築する必要性を省きました。この結果、他のサービスよりも初期費用を少なく導入できるので初期の負担を減らすことができるのです。

  • 課題②:導入後のリスクが大きい

アプローチ:必要な分だけデバイスを提供と豊富な経験による導入支援

GPS追跡システムを用いたIoTソリューションに取り組む場合、メリットだけでなくリスクも発生します。その代表が「投資した金額ほど、効率化できない」、「計画通りに運用できない」といったケースです。

物流業界で例を挙げてみましょう。配車管理などを目的に10台のトラックに1つ数十万円するデジタコを導入した企業がありました。

しかし、その後に10人いたドライバーのうち4人が退職。高価なデジタコを搭載したトラックは、動かすことが出来なくなりました。これは極端な例ですが、特に人材不足が顕著な昨今、このような事態は十分起こりうるケースです。

当社のデバイスのレンタルサービスはここでも大きなメリットがあります。最短1ヶ月からのレンタルなので、必要なときに必要な分だけ導入することができ、当社のIoTクラウドプラットフォームを使うことでローカル環境も1日でIoT化することが可能です。

「まずはIoTで自分たちが望むことを実現できるかトライアルしてみたい」と導入を検討する多くのお客様の要望に応えられ、スモールスタートが実現可能なサービスになります。

ユーピーアールのGPS追跡サービスにおける要素技術・役割分担

  • デバイス:GPS端末「なんつい」

GPS追跡システムに必要なものの一つに、荷物が今どこにあるのかという情報を発信するデバイス「GPS端末」が必要になります。

「なんつい」は当社を代表するGPS端末です。トラック(車両全般)、ジュラルミントランク、カーゴ台車、パレット、コンテナ、シャーシ、コンテナなど、どんな形態の物流容器でも取り付け可能です。

既存のGPS端末に比べてはるかに小型で長寿命であったため物につけて追跡しやすくなります。

  • デバイス:温度センサー付き「なんつい」

位置情報と温度データを同時に取得できる「なんつい」の端末も開発済みで、医薬品や冷蔵・冷凍品などの積み荷はもちろん、リーファーコンテナや冷凍車の温度監視にも利用可能です。

  • ネットワーク:3G

「なんつい」に内蔵されている3Gモジュールを利用して通信。GPS専用のプランになっているため通常の回線契約より安価に導入可能

  • クラウド:ユーピーアールのGPS追跡専用クラウドサービス「なんついWEB」

既に完成されているクラウドサービスであるため構築費用が一切不要、利用料のみで利用可能

「なんつい」が発信した情報を受け取り、管理するのが「なんついweb」です。お客様の会社にインターネットにつながっているパソコンがあればすぐに始められるのが特長です。また、ただ荷物の位置が分かるわけではありません。

  • 端末の位置発信履歴が一目で分かる「履歴取得機能」
  • 現在地や配送地を分かりやすく地図上に表示する「地図機能」
  • あらかじめ登録された拠点の周辺エリアに「なんつい端末」が出入りすると自動的に通知メールを発信する「出入り監視機能」
  • 各種データをCSV形式でダウンロードできる「履歴ダウンロード機能」
  • あらかじめ日時を指定し、自動で端末の居場所を検索し、曜日や期間、発信間隔を自由に設定することが可能な「スケジュール設定機能」

など搭載しています。

また、温度センサー付き「なんつい」の場合は、温度データ管理機能が使用可能。時刻毎の温度グラフの表示や温度データのバッファリング、温湿度が設定した基準値を超えるとアラートが鳴るシステムを搭載するなど、積み荷の状況を瞬時に把握することができます。

導入事例

ユーピーアールのGPS追跡サービスは、セキュリティサービスを中心に、中小企業の配車管理やスーパー向けのカゴ車の管理、さらに温度管理機能を加えることでコンビニ配送など物流・流通のあらゆるシーンで活用されています。

  • 事例①:セキュリティサービスでの活用

導入いただいた企業

  • 大手物流企業様

導入した背景

  • 物流において、エンドユーザーのセキュリティ意識の向上から、A社は従来の物流サービスに加えて「セキュリティ対策」に特化した高付加価値なサービスの提供を図っていました。そこで、当社にお声がけいただき、セキュリティ性の向上に必要不可欠なGPS追跡システムを開発しました。

導入のポイント

  • 梱包した段ボール1箱単位、特殊なジュラルミンケース1ケースで端末をレンタルで提供できることなど
  • 要素機器・要素技術

デバイス:GPS端末「なんつい」

  • 小回りが利く運用が可能
  • 他社のサービスと比べると安価に導入可能
  • 既存のGPS端末よりも長寿命
  • 小型で扱いやすい

という導入に至った大きなポイントになります。

ネットワーク:3G(なんつい内に内蔵)

  • 「なんつい」に内蔵されている3Gモジュールを利用して通信
  • S専用のプランになっているため、通常の回線契約により導入可能

クラウド:「なんついWEB」

  • ユーピーアールの事業の主力で、業界トップクラスの実績があるGPS追跡専用クラウドサービス「なんついWEB」を使用。
  • 既に完成されているクラウドサービスのため、構築費用が無料で、利用料だけで利用可能になりました。
  • 【導入後のサービス最適化の取り組み】

A社に当社のGPS追跡サービスを導入していただいてから、10年以上継続して利用していただいています。その中でお客さまからの要望などを取り入れ、GPS追跡サービスを最適化させるための提案等を行ってきました。

その中で、実際に導入された取り組みの一部をご紹介します。

プロトコル使用料を約3分の1に削減

  • 導入当初のGPS端末の位置確認は、こちらが今、どこに端末があるのかをリクエストする「随時検索タイプ」を採用していました。
  • これをGPS端末の方から位置情報を定期的に発信する「定期配信タイプ」に変更することで、通信回数を3分の1に削減することが可能に。
  • 結果的にプロトコルの使用料を3分の1に減らせ、コスト削減という点において大きな成果を上げました。

アラート機能の追加

  • 確認忘れ、見逃し対策のため、設定したエリアにデバイスが出入りした際にアラートを鳴らす機能を追加しました。

セキュリティサービスに最適な容器を提案

  • GPS端末を梱包容器の内部に入れる場合、電波などがさえぎられてしまう可能があります。
  • そこで当社、天井部分の一部を木製にするなどデバイスの機能を100%使える容器を提案し、採用されています。

  • 事例②:配車システムとしての活用

導入企業

  • 中小物流企業様

導入背景

  • B社は従来のマンパワーに頼る配車管理を改善したいと考えていました。
  • しかし、資本力的に大規模な配車システムの導入やGPS追跡サービスへの投資が難しい状況でした。
  • そこで当社のGPS追跡サービス「なんつい」の活用を提案。トラックの位置が簡単に分かるので配送計画や配車管理の作成の省力化を図りました。
  • 要素機器・要素技術

デバイス:GPS端末 大容量バッテリタイプ【NAX01G】

  • 他社と比べて安価に導入できること
  • レンタルなので車両やドライバーの過不足に柔軟に対応可能な点が大きく評価
  • 操作が簡単なので機械の操作が苦手なドライバーにも扱いやすいというようなことが大きなポイントでありました。

  • 事例③:食品関連物流の際の位置情報管理・マテハン管理

導入企業

  • 某食品メーカー系物流会社様<

導入背景

  • お客様は直営ストアへの商品発送にカーゴ台車をしていました。
  • 繁忙期に使っているレンタルカーゴ台車の紛失が相次ぎ、レンタル会社への紛失料の支払いなどが発生。
  • そのため、配送段階、配送後のカード台車の管理としてGPS端末「なんつい」を導入しました。
  • 要素機器・要素技術

デバイス:GPS端末 カードタイプ【TLI300A】

  • 小型端末のため、輸送時に邪魔にならない部分に設置できる
  • 1台から設置可能なので複数ある輸送先の店舗がある中で、紛失や滞留が顕著な店舗にピンポイントで設置できる
  • モニタリングシステムを導入することで、簡単に各状況を確認

上記のような点がポイントでした。

また、スマホと連動したソリューションを提供。ドライバーがカーゴ台車の回収状況を打ち込むことで、迅速な改修状況の把握とドライバーの意識向上を促しました。

  • 事例④:医薬品輸送の位置・温度管理

導入企業

  • 医薬品メーカー系物流会社様<

導入背景

  • 高額医薬品にはGPD(医薬品の物流に関する基準)に対応できる厳格な温度管理が必要でした。
  • さらに不特定多数のトラックに入れ替わりで機器を設置するため、デジタコのような据付型ではなくモバイル端末が最適でした。
  • 一方、冷凍食品のメーカーや冷凍車コンビニの総菜・弁当などを配送する車両は、温度ロガーに毎回トラックの冷凍庫から取り出して専用のPCに接続しなければならないという手間と、どこで温度異常が発生したか分からなかったのが課題でした。
  • 要素機器・要素技術

デバイス:温度センサー付「なんつい」

  • GPS端末に温度センサーを加えた新機種を開発
  • 温度データをサーバーへ自動発信できるように
  • データは管理者がユーピーアールのサーバーにアクセスして簡単に確認できるようにし、迅速で的確な温度管理がしやすくなる環境を整えた
  • 温度情報と合わせて位置情報も取得できるようになり、より詳細なデータの蓄積が可能になった

また、スマホと連動したソリューションを提供。ドライバーがカーゴ台車の回収状況を打ち込むことで、迅速な改修状況の把握とドライバーの意識向上を促しました。

ユーピーアールの強み

  • 自社クラウドサービス運営によるメリット

GPS端末と専用クラウドサービスを運営しており、端末の開発・システムの構築の費用が必要ないため安価で提供可能。また回線契約もGPS専用のもので契約しているため市販の通信モジュールを購入して実装させるより安価に導入が可能

  • 「何でも追跡」の豊富な実績

貴重品の追跡のみならず、車両の追跡、人の追跡等のGPS追跡のサービス提供実績が豊富でありその中の要望を取り入れたシステムであるため非常にユーザーが利用しやすい形に進化している

  • 位置情報サービスの歴史

GPSの追跡サービスを提供し始めて20年ほど運営し続けることで蓄積したノウハウがあり、お客様側で利用する際にできるだけ試行錯誤が不要にするコンサルティングが可能

 

今後の展開:Logisteics4.0で物流業界の課題を解決する

IoTの進化によって、将来は手に入れたビッグデータを駆使して生産性を飛躍的に向上させることが出来る。これは「Industry4.0(第4次産業革命)」とも呼ばれています。

これは物流業界でも同様で、IoTの進化によってあらゆるシーンの省力化・標準化が進み、物流が産業装置になることを「Logisteics4.0」と言います。

ユーピーアールは「GPS追跡サービス」をはじめ、労働生産性向上のための「アシストスーツ」などで、総合的なLogisteics4.0の実現に向けて歩み続けます。

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