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【活用事例】介護向けIoTサービス付き高齢者住宅での見守りシステム

【活用事例】
介護向けIoT
見守りサービス付き高齢者住宅での見守りシステム

【活用事例】介護向けIoTサービス付き高齢者住宅での見守りシステム

介護現場でIoTが求められている3つの背景

介護老人福祉施設や有料老人ホームなど、介護現場においてIoTが求められている背景は以下の3つです。

  • 1.高齢者の増加による介護人材の不足

恒久的な少子高齢化により、介護業界ではマンパワーが不足してスタッフ1人あたりに課せられる業務の負担が増大しているという課題があります。

平成29年10月時点における国内の総人口は1億2,671万人であり、うち65歳以上の人口は3,515万人と、およそ4人に1人が65歳以上の高齢化社会になりました。[注1]

さらに高齢者の増加は将来的に続く見通しが強く、介護業界における人材不足の課題は、団塊世代の多くが後期高齢者となる「2025年問題」を筆頭により深刻化するものと考えられています。

そのため今後の介護業界はIoTの導入によって、不足する人的リソースを補える仕組み作りに注力する必要があります。

  • 2.現場での人材不足が引き金となり“介護の質”も低下

業界全体の人材難は結果的に介護現場における質の低下を招くおそれがあります。

平成28年度における老人福祉施設の事故件数は前年度比11.0%増加の10,038件であり、うち誤薬事故が最も多く33.3%、次いで骨折事故が32.3%でした。さらに死亡事故および虐待などを含む重大事故の発生件数も146件と増加しており、介護現場における質の低下が懸念されています。[注2]

介護施設における事故の発生件数増加を一例とする質の低下は、雇用側が人材を選りすぐる余裕がないほどの人材難に直面している現状が理由とされています。

そのため今後の介護業界はIoTの導入によって、不足する人的リソースを補える仕組み作りに注力する必要があります。

実際スタッフの過不足を感じている介護施設は全体の66.6%と高水準であり、不足している理由については「人材獲得競争が厳しく採用が困難であるため」と回答した割合が最も多かったという調査結果も示されています。[注3]

人材不足から応募者の能力に期待せず、とにかく採用して人手を確保せざるを得ないケースも少なくないとされています。優秀な人材を確保できない一部の施設などでは、今後さらに介護の質が低下するかもしれません。

  • 3.スタッフの業務負担増加と定着率の伸び悩み

高齢者が増加する一方で介護職を志す働き手は慢性的に不足がちであるため、現場のスタッフに課せられる業務負担は増大しつつあるとされています。また職場環境に疑問を呈して離職するスタッフが多く、入社後3年以内に離職してしまい定着率が頭打ちとなっている施設も少なくありません。

離職理由として最も多い理由は「職場の人間関係」であり、「結婚や出産」を除くと「施設の理念や運営方針に不満がある」と回答した離職者も高割合です。

離職者の勤続年数は「1年未満」が38.8%で最も多く、さらに「1年以上3年未満」は26.4%であり、合計すると入社後3年未満で離職してしまう割合は約65%と高い傾向にあります。[注4]

離職者が高い職場とは、つまり高度な技術や知識を有したベテランスタッフが育ちにくい環境であり、結果的に先述した介護の質低下を招くリスクがあります。加速する高齢化により人材需要が高まりつつある介護の現場において、職場環境の見直しおよびスタッフの業務負担軽減が業界の急務といえるでしょう。

介護現場で高齢者を見守る3つの見守りIoT活用事例

介護はロボットやIoTを活用すれば、スタッフの負担を軽減できる余地のある分野です。例えば少ない人員でも、ロボットやIoTの力を借りれば夜間の巡回などの見守り業務を効率化できます。

以下で、そんな介護業界における3つのIoT活用事例を紹介します。

  • 1.見守りロボットによって現場の見守り業務を効率化

ベッドからの離床を検知するセンサー機能を備えた見守りロボットを導入すれば、夜間の施設内巡視を筆頭に、介護職員の負担となっていた見守り業務を効率化できます。

見守りロボットによって検知された施設利用者の動向は、随時管理者のデバイスへ通知されるため、誰がベッドから離床しているかをリアルタイムで把握することも可能です。

介護現場における夜勤は少人数体制で配置されているケースが多く、各施設利用者の対応に割ける人員が限られています。そのため居室数が多い施設では、夜間の見守り業務は時間的な負担が大きいという課題がありました。

しかし見守りロボットの導入によってコールが鳴る前に施設利用者の急変に気づくことが可能となれば、少ない人員でも迅速に対応できるようになり、負担を軽減できるでしょう。

  • 2.排泄予測機器によって要介護者の排泄タイミングを予知

腹部に装着する仕様の排出予測機器を導入すれば、要介護者が排泄を行うタイミングを予知できます。

排泄予測機器は人体に影響を及ぼすリスクのない超音波で装着者の排泄を司る臓器の動きを捉え、センサーによって取得・解析されたデータにもとづき排泄のタイミングを予測する構造です。

これまで排泄介助は介護する側とされる側双方にとって負担が大きいという課題がありました。要介護者が失禁した際には、衣類および寝具の清掃に加え感染症を予防するため衛生面に配慮した対応も取らなければいけません。

また従来の排泄介助はベテランスタッフの経験と勘に依存して行われていたケースが多く、経験の浅いスタッフと比べて介護の質に差がありました。

排泄予測機器は装着者の排泄タイミングを事前に管理者が保有するデバイスへ通知するため、スタッフがおむつ交換などの排泄介助を行う頻度を減らすことができます。

予測された排泄タイミングに応じてスタッフが対応すれば要介護者が排泄に失敗するリスクを抑制でき、介護の質がスタッフごとの経験や勘に左右されることも少なくなるのです。

  • 3.センサー内蔵エアコンによって要介護者の安否と環境を可視化

バイタルや室温などを感知できるルームセンサーを内蔵したエアコンを導入すれば、居室内にいる要介護者の安否と体調と室内環境を可視化できます。

各居室で観測されたデータはスタッフのデバイスにて一元管理され、ナースコールと連携すれば緊急性のある異常を感知した際に自動で通知される構造です。

脈や呼吸といった微弱な体の動きを捉えるため、居室内を歩行しているかベッドで睡眠中であるかなどを判断できますし、バイタルが観測されなくなった際は異常を通知する機能によって介護者が該当居室へ駆けつけることも可能です

バイタルに加え室内の温度や湿度もモニターに表示されるため、スタッフが各居室を訪れてエアコンの誤設定がないか確認する必要もありません。室温が高いにも関わらず暖房が付けられているといった異常を発見した際は、デバイスを操作し適宜な設定に変更できるため見守り業務の効率化を図れます。

さらにセンサー内蔵エアコンによって、従来の見守り業務では解りづらかった要介護者の睡眠サイクルも把握可能となりました。観測された睡眠時間が短い日には翌日の動向に注意するなど、個別に備えることも容易です。

見守りIoTにおける想定される課題

介護の現場にIoTを活用すれば、一定領域におけるスタッフの業務負担を軽減できます。介護の質が低下するリスクも抑制できるので、高齢者とその家族が介護を安心して任せられる環境を構築できるでしょう。

介護人材は2025年に約37万人不足するとされており、将来的に多くの高齢者が介護を受けられなくなるかもしれません。しかし施設におけるIoTの導入・普及によって見守り業務や排泄介助といった業務が効率化されれば、スタッフが少数体制でも多くの高齢者に対応できるようになるでしょう。

こういった「離れてくらしている家族に対して、安心できる環境を提供したい 」という課題に対する、IoTの活用事例を御紹介いたします。

要素技術・役割分担

  • デバイス:モーションセンサー、WEBカメラ、GPS端末
  • ネットワーク:3G
  • クラウド:ユーピーアールのIoTクラウド「UPR OCEAN」

ユーピーアールの強み

  • パートナー連携

様々なパートナーとの連携事例があり、広い分野協業が可能であるため、既製品で課題に適したWEBカメラや見守り端末、ロボットの選定ができます。

  • 自社開発の位置情報サービス

GPS端末を自社サービスで所有しているため屋内から屋外までシームレスに見守ることが可能。高額な見守りロボット等を利用せずにレンタルで安価に利用することで見守りを実現します。
位置情報関連の課題解決の事例も豊富にございます。

  • IoTプラットフォーム

汎用的に利用できるIoTクラウドを運用しているため複数でかつフォーマットの異なる複数のデータを1つのアプリケーションで利用できます。お客様の課題ごとにサービスを構築することもできます。

見守りIoTの導入効果

  • 離れて暮らす家族が親の無事をいつでも確認できる

IoT見守りシステムでは、離れて暮らす家族でもリアルタイムで室内WEBカメラの捉えた映像を確認できます。カメラにはモーションセンサーの機能も備えられているため、動作が一定期間感知されなかった際はアラートが発生。急変を見落としてしまう心配もありません。

  • 屋内のみの見守りではなく、万が一外出した際でも安否が確認できる

また、要介護者が歩行自立可能である場合は徘徊のリスクがありますが、万が一外出した際にはGPS端末によって緯度・経度の情報が発信されるので現在地の習得も可能です。要介護者が行方不明になる、事故に巻き込まれるといった最悪の事態になる前に見つけられる確率が上がるはずです。

  • 施設としての信頼があがり、入居者が増える

親を介護施設に預けるという場面においても、IoT見守りシステムを導入している施設ならばより安心して介護を任せられます。サービス付き高齢者住宅などの施設で導入すれば、入居者増加というメリットも期待できるでしょう。

IoTを利用した“見守る”介護への変化

GPS端末、Webカメラを利用した高齢者の見守りシステムの導入が増加するなど、介護ビジネスの市場が大きく変化しています。特に昨今ではモノのインターネットと言われる「IoT」の普及に伴い、オンライン上でのシステムが普及し介護人材不足と言われる市場に大きな改善をもたらすと予測されています。

人が人を介護するから、これからの時代はITやステムが人を介護する。近い将来、超高齢社会の日本において、当たり前の世の中が訪れるでしょう。ここでユーピーアールの導入事例を一つ紹介します。昨今、増え続けているサービス付き高齢者住宅(サ高住)。プライベート意識の高まりもあり、個人情報保護の関連から既存の集団で暮らす施設ではない個室型のサ高住が増え続けています。また、ただの住宅ではなく介護サービスがあるという点で超高齢社会において介助者にとって様々な価値を提供しているのです。

一人ひとりに個室があり一般的な住宅に近しい施設のため、介護スタッフの人数も多く必要となります。ユーピーアールの「介護向けIoT見守りシステム」は、介護人材の不足問題の解消を実現することはもちろん、離れて暮らす家族に安心を提供するため、位置情報、映像情報など様々な“情報”を届けることができるようになっています。介護スタッフや家族は離れていても高齢者の状況を把握できるのが大きなメリットになります。

屋内だけではなく、GPSを活用することで、ニュースでも話題になる高齢者の徘徊問題を解決に導いていく。高画質の映像を活用して顔色まで見られるようにすることで、健康状態まで映像で見られるようにする。社会の介護問題を解決に導いていく価値あるシステムを開発、提供しているのです。また、未然に事故を防ぐことも可能な見守るサービスは、介護施設の運営者側のリスクヘッジにも繋がり、これから介護業界へ進出するハードルを下げることで、介護業界全体の活性化にも繋げていけるのです。

これから、ますます技術が進化して、人ではなく、システムが人を支えていく時代へと突入します。「IoT×介護」のように、暮らし全体を変化させ、社会問題を解決に導くサービスが世の中に出てくる。ユーピーアールも様々なパートナーとの協業で介護業界を、さらには社会全体を変えていくサービスを生み出していきます。

  • [注1]内閣府:平成30年版高齢社会白書[pdf]
  • http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2018/zenbun/pdf/1s1s_01.pdf
  • [注2]三菱総合研究所:平成28年度老人福祉施設等における事故報告[pdf]
  • https://www.city.hakodate.hokkaido.jp/docs/2016042600021/files/290829MHLWnotice101.pdf
  • [注3]公益財団法人介護労働安定センター:平成29年度「介護労働実態調査」の結果[pdf]
  • http://www.kaigo-center.or.jp/report/pdf/h29_chousa_kekka.pdf
  • [注4]公益財団法人介護労働安定センター:平成29年度「介護労働実態調査」の結果[pdf]
  • http://www.kaigo-center.or.jp/report/pdf/h29_chousa_kekka.pdf

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